第16話
ジョンウォンから、マリの描いた絵の一つが自分が選んだ受賞作品だったと聞いたヘラ。
彼は、以前マリの家に招待された際に該当の絵を見つけてそのことに気づいたと言います。
しかしヘラが今置かれている状況では、それは重要なことではありませんでした。
そんなある日、ヘラに呼び出されたマリは一度だけでいいからハギョンになって欲しいと頼まれます。
さらに彼女から、ハギョンになりすますことはイヌクから逃れるためにはマリにとっても好都合なのではないか、と言われ…。
イヌクの姿を少し見ただけで恐ろしくなるため、一度はヘラの提案を断ったマリ。
しかし、彼女は一晩中悩んだ結果、ジョンウォンのためになるならと決意を固めるのです。
それは、ジョンウォンが先日語っていたギャラリーへの並々ならぬ思い、そしてイヌクが彼の実家にまで押しかけたことをマリが知ったからでした。
第17話
ヘラが用意してくれた資料や映像を見て、ハギョンになりきるために努力するマリ。
すべては、自分をイヌクから救ってくれたジョンウォンを助けるためでした。
約束の時間よりも早くギャラリーに現れ、ハギョンのふりをしたマリに館内の説明を頼むイヌク。
自分を試すような彼の態度にも、彼女はたじろぐことなく対応します。
しかし、運悪く首に巻いていたスカーフが取れ、床に落ちてしまうという事態が…。
するとイヌクは、ハギョン（＝マリ）のうなじを見て妻と似ている何かとふと感じるのでした。
その頃、一方のジョンウォンは実家にいる母親にマリをハギョンそっくりの顔に整形してしまったことを明かします。
そして亡き妻のお墓の前で泣きながらそのことを悔やみ、謝罪するのでした。
その後、ギャラリーを訪れたジョンウォンはハギョンがいるのを見て驚いてしまいます。
しかしそれは、彼の亡き妻にそっくりのヘアメイクと服装をしたマリでした。
そこでジョンウォンは、ヘラが彼女にハギョンのふりをさせ、イヌクの対応を任せたことを知り…。
第18話
マリにハギョンのふりをさせ、イヌクと融資の契約までさせていたことをジョンウォンから激怒されたヘラ。
そんな彼の姿を見て、彼女は思わずマリをどう思っているのか聞いてしまいます。
しかし、ジョンウォンにもまだ彼女に対する思いが何なのか分からずにいました。
ギャラリーでハギョンになりすましたマリを見て、思わず妻の名前で呼んでしまったジョンウォン。
彼はそのことをマリに謝罪すると同時に、彼女への想いを整理しようと決意するのでした。
その後ジョンウォンが帰宅すると、そこにはヘラの姿がありました。
彼女は、ジョンウォンの気持ちがマリに傾いているのではないかと思い焦りを感じていたのです。
そこで、今すぐにでも彼に気持ちを打ち明けてしまおうと考えたのでした。
一方、ハギョンと実際に会って話をしたイヌクは彼女のことがますますどんな人物なのか分からなくなっていました。
妻とはまったく違う顔のはずなのに、なぜ彼女のうなじに見覚えがあったのか…。
まさかマリがハギョンの顔に変わっているとは、イヌクでさえも気付いていませんでした。
第19話
ハギョンよりも自分の方が先に好きだった、と話してジョンウォンに告白したヘラ。
しかし、彼にとってヘラは家族のような存在で、それ以上には思えないと言われてしまいます。
絶望して打ちひしがれている彼女の姿を、なんと監視カメラでイヌクが見ていました。
ヘラの弱みにつけこみ、彼女を自分の味方にしてしまおうと考えたイヌク。
そこで彼は、彼女にギャラリーのサポートと自分への協力を交換条件に手を結ばないかと持ち掛けます。
するとヘラは、迷うことなくイヌクの提案を受け入れるのでした。
そんなある日、ヘラに呼ばれて待ち合わせ場所に向かったマリがそこでイヌクと遭遇します。
ヘラは早速マリを騙し、イヌクと接触するよう仕向けたのです。
先日とは違うラフな格好をしている姿を彼に見られたマリは、そのことを指摘され焦りを隠せませんでした。
そんな中、二人が会っていることを知ったジョンウォンはすぐさまその場所に駆けつけます。
そしてマリの手を取り、契約は解除するとイヌクに言い放つのでした。
第20話
淡々と契約解除の話を進めていくジョンウォンですが、それに対するマリの答えはNOでした。
彼が大事にしているギャラリーを存続させるには、イヌクの融資が不可欠だと考えていたからです。
自分のことを思ってマリが決めたことだと思うと、嬉しい気持ちもあるジョンウォン。
しかし、彼女がこれ以上自分のために危険な行動をするのは耐えられませんでした。
その後、イヌクはハギョン（＝マリ）の家を知るために彼女を送り届けるジョンウォンの車を尾行していました。
そして彼は、彼女が一人になったのを見計らって家に侵入します。
何者かが家に入ってきたことでとっさに身を隠したマリでしたが…。
家の中にマリの絵があることに気づいたイヌクは、ハギョン（＝マリ）が妻を隠しているのだと確信して大暴れ。
隠れていた彼女はほどなくして彼に見つかってしまいます。
すると、ただならぬ状況を察して戻って来たジョンウォンとイヌクが殴り合いに…。
やがて警察がやって来て暴動は収まったものの、ジョンウォンは怪我をしてしまっていました。
一方で興奮状態のイヌクは、秘書によってその場から連れ出されていくのでした。
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