第26話
ハギョンのふりをしたマリは勇気を出してイヌクに会い、ある取引を申し出ていました。
それは、彼の探している画家に絵を描いてもらうようこちらから頼むので、今後ヘラやジョンウォンは介さないで欲しいということ。
実は以前ギャラリーを案内した際、イヌクがマリの絵を見つけてハギョン(=マリ)のその画家の連絡先を聞いてきたのです。
その時彼女は、とっさに連絡先が分からないと言ってその場をやりすごしていました。
そんなハギョン(=マリ)の提案を受けたイヌクは、彼女の前である仕草をして見せます。
すると彼女がわずかに反応したのを彼は見逃しませんでした。
その仕草は、イヌクがマリに暴力をする前にいつも行うものだったのです。
イヌクに作品を納めるため、ひたすら絵を描くことに没頭するマリ。
彼女のそばには、静かに本を読むジョンウォンの姿がありました。
そんなある日、マリのもとに施設から母親がいなくなったという連絡が…。
そして急いで母親を捜しに行く二人の姿は、イヌクの部下たちによって尾行されていました。
やがてマリの母親を見つけ出し、無事に施設へと送り届けることできた二人。
そんな彼らと入れ違いで、その施設にイヌクがやって来て…。
第27話
施設でマリの母親に会い、先ほどまでここにジョンウォンたちが来ていたことを知ったイヌク。
彼は、いつかまた必ずここにマリが姿を現すと予想していました。
一方、施設を出たマリはジョンウォンとともに彼の実家に向かっていました。
ジョンウォンは、彼女の母親の身を案じて自分の実家に連れてこようと考えていたのです。
息子から事情を聞いていたものの、ハギョンと瓜二つなマリの顔を見て驚くジョンウォンの母。
しかし、彼女はそんなマリに深い事情を聞くことなく温かく迎えてくれました。
そしてジョンウォンの母は、家の庭に咲いているリンドウの花を見ながら、彼女にこの花の花言葉は「悲しい時愛する」なのだと教えてくれるのでした。
その後、ハギョンのお墓を訪れたジョンウォンはそこに結婚指輪を置いて帰ります。
それは、亡き妻に別れを告げ、これからはマリを愛するという彼の強い意志を意味していました。
そんな中、ソンホのもとを訪れたイヌクは彼のことを責め立てていました。
なぜなら彼は、ハギョンと不倫中に事故に遭って意識を失くした彼女を残し、一人その場を離れていたからです。
するとイヌクは、ソンホから思いがけない事実を聞き…。
第28話
思わず口を滑らし、イヌクにハギョンが5年間目覚めないまま亡くなったことを話してしまったソンホ。
その話を聞いたイヌクは、自分が今までハギョンだと思っていた人物がマリなのではないかと思い始めるのでした。
その後、ハギョン(=マリ)の家に刑事を忍び込ませ、彼女の指紋を採取させたイヌク。
それがマリの指紋と照合して一致したことで、とうとう彼にハギョンの正体がマリだとばれてしまいます。
衝撃的な事実を知り、怒りが収まらないイヌクが訪れたのはヘラのもとでした。
彼はハギョンがマリだったという事実を彼女に突きつけ、マリがどこにいるのかを問い詰めます。
ヘラは、私が彼女の代わりになると言ってイヌクを抱きしめますが…。
その頃、マリはヘラからの電話で彼女がイヌクに脅されていることを知ります。
今すぐギャラリーに行かないと、ヘラの身が危険だと察知したマリ。
これ以上ジョンウォンたちに迷惑をかけられないと思った彼女は、一人でギャラリーへ行こうと決意するのでした。
第29話
マリがギャラリーに来るまでの間、ずっとイヌクから銃を突きつけられていたヘラ。
彼女はマリの危険を知らせるため、隙を見てジョンウォンの携帯に発信します。
やがて一人でギャラリーに到着したマリを抱きしめるイヌク。
彼にまた一緒に暮らそうと言われたマリですが、彼女はもう彼の母親に似た以前のような顔ではないから無理だと答えるのでした。
するとイヌクは、それならまた顔を変えればいい、戻ってこないなら殺してやると言ってマリを脅し、銃を突きつけます。
しかし、これまで何度も彼に脅されてきた彼女にもう怖いものはありませんでした。
このままではマリが本当に殺されてしまうと思い、とっさにイヌクに掴みかかったヘラ。
その隙に、マリは一目散に逃げだします。
ところが、自分の邪魔をするヘラを突き飛ばしたイヌクは鬼の形相で彼女を捕らえ、別荘に閉じ込めるのでした。
一方、ヘラの機転によってマリが危険な状況にあると知ったジョンウォンは一足遅くギャラリーに到着していました。
するとそこには、イヌクに突き飛ばされて倒れているヘラの姿が…。
翌日、目を覚ましたヘラからジョンウォンが聞いたのは、イヌクがマリを無理やり連れ去ったという事実でした。
第30話
父・イルグクが自分を社長から解任するための理事会を開くと聞いて焦るイヌク。
父にマリが見つかったことを話したはいいものの、顔が変わってしまった彼女を連れて家に戻ることができません。
そこでイヌクは、ソンホにマリの顔をもとに戻して欲しいと頼みますが…。
顔を元に戻すための再手術は、ジョンウォンにしか不可能だとソンホに言われてしまったイヌク。
仕方なくジョンウォンを呼びつけ、マリの顔を再手術して戻すよう強要します。
しかし、その危険性を知っている彼はイヌクの要求を断るのでした。
その後、イヌクに頼んでマリと話をする時間をもらったジョンウォン。
そんな二人の姿を見続けていることが苦痛だったイヌクは別の部屋に行き、一人切ない顔で彼女と写った写真を眺めるのでした。
やがてジョンウォンとの話を終えたマリは、自らの口で手術は受けないとイヌクに断言します。
しかし、彼女はジョンウォンにこれ以上危害がもたらされないよう決意を固めていました。
マリは再びイヌクのもとへと戻ることにしたのです。
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