『花腐し』映画原作のネタバレあらすじを紹介!原作との違いも解説!
綾野剛さん主演の映画『花腐し』が、2023年11月10日に公開されることが決まりました。
松浦寿輝さんの原作『花腐し』は、芥川賞受賞小説です。
一人の女性を愛した二人の男性の純愛ストーリーとなっています。
映画化されるということで、調べてみると登場人物の設定が原作と映画では違うようです。
ネタバレあらすじに加えて、こちらの違いについても解説していきます。
是非最後までご覧ください。
愛と喪失の狭間で、花は静かに腐る。
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映画『花腐し』のあらすじ
この物語は、湿度の高い男女の恋愛を描いた作品であり、それを廃れつつあるピンク映画業界で生きる映画監督の栩谷(綾野剛)と、脚本家志望の男・伊関(柄本佑)が主人公となっています。
そして、ふたりが愛した女優・祥子(さとうほなみ)。
ある梅雨の日、栩谷と伊関が出会い、自分たちが愛した女について語り合います。
しかし、彼らの映画への夢は次第に崩れ、三人の人生が交錯していく様子が描かれています。
決して日の当たる世界で生きていない人ばかり。
一人の愛する女性を失った男たちのドロドロとした世界観が描かれています。
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原作『花腐し』のネタバレあらすじ
ここからは小説『花腐し』のネタバレあらすじを紹介します!
登場人物の設定が違うので、映画とは多少違った内容になると思います。
それでは早速ご覧ください。
序章
栩谷は共同経営していた友人に騙され、デザイン事務所の借金を背負う苦境に陥りました。
仕事もうまくいかない日々の中で、過去の思い出が浮かんできます。
あの雨の日、傘を差すのが苦手だった自分を笑っている恋人・祥子の姿が目に浮かんできます。
祥子は既に他界して十数年が経ち、思い出の中に留まっていましたが、栩谷の心の中には彼女への未練が残っていました。
そんなある日、栩谷は消費者金融の社長から借金を返済する代わりに仕事を頼まれます。
栩谷は、自分が抱える苦境もあって、依頼を引き受けることにしました。
頼まれた仕事
仕事というのは、取り壊しの決まった古アパートでの仕事でしたが、そこで唯一立ち退かない男・伊関を立ち退かせることが役目でした。
栩谷は伊関の部屋をノックし、中に入れてもらいました。
しかし、伊関は部屋で変なキノコを育て、奥の部屋では若い裸の女性がベッドに寝そべっていた。
実は彼はマジックマッシュルームを使い、女性をいいように扱っていたのでした。
栩谷は、女たちを自由に扱い、付き合いきれない伊関を置いて、古アパートから脱出して新宿の夜に浸ることに決めました。
風俗街をうろついていたところ、たまたま目についた小料理屋に入りました。
そこで、過去と恋人の祥子を思い出し、彼女のアパートに出入りするようになったことを思い出しました。
栩谷は何度か「結婚」と言葉を持ち出したが、祥子はそれを冗談にして軽く流していました。
それでも、二人は微妙な関係を続けていたが、祥子が死んでしまい、彼女を失ったことで、栩谷は打ちのめされてしまったのでした。
亡くなった彼女に苦しむことで、彼はどん底に落ちたのでした。
幻覚
栩谷は、祥子の思い出に浸っていると、バッドトリップ中の若い女・アスカと伊関に再会しました。
アスカはその後、夜の仕事に行きましたが、栩谷は伊関と話をしました。
伊関はお金を亡霊に例えました。
その話の中で、栩谷は自分が忘れられない過去と女のことを思い出すことになるのでした。
酔い潰れた栩谷は、伊関に誘われて彼の部屋に入ってしまいました。
目覚めた栩谷は、マジックマッシュルームを育てている部屋に連れてこられ、寝かされます。
そうこうしているうちに、アスカが上に乗ってきて性行為に。
再びバッドトリップに陥ったアスカの幻覚を、栩谷も見てしまいました。
新宿の夜は、彼女が見る幻覚の中で炎に包まれ、火の海になっていきます。
そして、体が腐り始め、それに合わせて心も蝕まれていくのを感じるのでした。
ふと、初めて祥子に出会った頃の記憶が栩谷の心に甦ってきました。
そして、彼はいつの間にか深い眠りに落ちていたのでした。
結末
目が覚めたとき、アスカや伊関の姿がどこにも見当たりませんでした。
伊関の古アパートを出ようとした栩谷は、階段下の窓に祥子の幻影を見かけました。
祥子の魂が土に還り、彼女の孤独さが栩谷の心を引き寄せているようでした。
祥子は昔から自分を許してくれた存在でした。
栩谷は彼女の影を見つけると、アパートの2階廊下へと歩き出しました。
祥子はもうすでに亡くなっていることを思い出して、栩谷にとって失うものは何もないと確信しました。
そんな中、彼女の気配を感じ取った栩谷は、階段の上り口に戻ったのでした。
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『花腐し』の原作と映画の違い
映画版の登場人物設定は原作とは大きく異なっています。
例えば、原作では自身が経営するデザイン事務所が破産寸前にある栩谷は、映画版ではピンク映画の監督として描かれます。
また、栩谷が退去させようとするアパートの不可解な住人・伊関は、原作では脚本家志望だったのに対し、映画では元脚本家志望の男性として設定されています。
加えて、栩谷がかつて恋をした女性・祥子は、原作では思い出の人物でしたが、映画では栩谷と伊関両者が慕い愛していた女優として描かれています。
このような違いがあるため、物語の内容にも影響が出てくるのではないかと思います。
映画『花腐し』の登場人物
ここからは原作の設定とは違う、映画版『花腐し』の登場人物を紹介します。
現在わかっている人物のみとなりますが、原作とは違っているとお分かりになるかと思います。
この設定でどのような映画になっていくのか。
公開日を楽しみに待ちましょう!
栩谷(綾野剛) | ピンク映画界で生きる監督。 最近は5年も映画を作れていない。 |
伊関(柄本佑) | 脚本家志望の男性。 栩谷と出会い、互いに以前愛した女性について語り合う。 すると、その女性が共通していたことを知り、衝撃を受ける。 |
祥子(さとうほなみ) | 栩谷と伊関が共に愛した女優。 彼女は亡くなっている。 |
桑⼭(吉岡睦雄) | ピンク映画の監督。 |
寺本(川瀬陽太) | ピンク映画の監督。 |
リンリン(MINAMO) | 中国人留学⽣。 |
ハン・ユジョン(Nia) | 韓国人留学生。 |
金(マキタスポーツ) | 栩谷が通うビルのオーナー。 |
韓国スナックのママ(⼭崎ハコ) | 韓国スナックのママ。 |
⼩倉(⾚座美代) | ピンク映画の製作会社社長。 |
沢井(奥田瑛二) | ピンク映画の脚本家。 |
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『花腐し』ってどういう意味?
「花腐し」という言葉は、日本古来の言葉で、旧暦の四月に降る長雨のことを指します。
旧暦の四月は、一年の中でも比較的長雨が続く時期であり、田畑にとっても農作物にとっても良くない条件が重なります。
そんな状態で咲き始める花たちは、雨に打たれて茎が折れたり、花弁が散ってしまったりして、見る人の心に沈んだ印象を与えます。
それゆえ、「花腐し」という言葉が使われるようになったのです。
「腐し」という漢字が使われているところから、単に風情に欠けるというだけでなく、何らかの不快感や厳粛な気持ちとも結びつくようになっています。
また、この「花腐し」という言葉からは、季節感や人々の生活環境など、日本の古い時代の様子を感じることができます。
今でも、この言葉は日本文化の一部として、様々な場面で使われることがあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
『花腐し』の映画原作のネタバレあらすじの紹介と、原作との違い等も解説しました。
物語の内容としては、少しくらい感じの世界観で描かれています。
ストーリーの設定からして、それは仕方ないと思いますが・・・
自分にとって大切な人が亡くなった、こうなってしまうのかなと考えてしまいます。
小説と映画は設定が違うので、物語としても変わってくると思います。
興味のある方は、小説と映画と両方見るのをおすすめします!
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