幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
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第56話:裏切られた喜び
ホン・グギョンはウォンビンの主治医と密会しているところをサンに見付かり、その場は取り繕ったもののこのことでグギョンもウォンビンも不安が募るのです。
一方グギョンは逃亡中のミン・ジュシクの捜査の全件を任され、これを利用し老論派の取り調べを開始します。
チェ・ジェゴンが首をかしげるほどグギョンの徹底ぶりでますます力が大きくなり、遂には老論派が宴席にグギョンを呼び、ご機嫌取りをする始末です。
グギョンは、重臣たちに「今後はサンの改革案に反対するな」と釘をさします。
一方でグギョンは、妹ウォンビンの想像妊娠の後始末として流産したことにしました。
何も知らないサンは、ただただ流産を悲しみ一人酒を呑みます。
このことでうまく処理できたと思ったのもつかの間、流産と知った恵嬪(ヘビン)が「流産の原因を追求せよ」と言い出します。
恵嬪は、ウォンビンの懐妊を一番喜んでいました。
そのため生まれてくる日を楽しみにしていただけに、この流産の知らせに相当なショックを受け、一時的に気絶してしまったほどです。
これに対しグギョンは、次なる解決策として恐ろしい捏造を考え出すのでした。
第57話:揺らぐ忠誠心
サンは、ウォンビンの流産がヒョイ王妃が与えた薬の影響だと主治医から報告を受けます。
ショックを受けたサンは、執務室で一人悩んでいました。
しかしこれは側近であるホン・グギョンが、主治医に銘じてヒョイ王妃に罪を被せるための嘘だったのです。
このことでホン・グギョン自身も罪の意識に苛まれ、酒浸りになってしまいます。
ヒョイの与えた薬の影響と聞いてショックを受けていたサンですが、サンはヒョイには全幅の信頼を置いているため、にわかには信じられません。
ところがその後、王の食事を作る水剌間(スラッカン)でヒョイの心優しい一面を見るのでした。
これがサンがヒョイを信じる決定的な場面です。
ヒョイは自分が疑われているとは知らず、身体にいいお茶を持ってウォンビンの元を訪れますが、面会を断られてしまいます。
そのあと、サンの母・恵嬪(ヘビン)が訪ねて来た際、ウォンビンは自分の流産の原因がヒョイのせいであることをほのめかしたのです。
しかし、ソンヨンがウォンビンの懐妊祈願の屏風絵を描いていた際に、ウォンビンが薬を飲んでいたことを思い出します。
これがヒョイの無実とウォンビンの想像妊娠の事実を明らかにすることになったのです。
第58話:王妃の苦悩と愛
ウォンビンが飲んでいた薬は、「益母草(やくもそう)」という妊娠促進剤だったのです。
これは妊婦が飲むと流産する恐れがあるといわれる薬。
そのころホン・グギョンは、ヒョイ王妃がウォンビンの偽装流産に気付いたと知り、慌ててサンの元へ向かいます。
しかしそこには既にヒョイ王妃の姿があり、冷ややかな視線を送るヒョイ王妃に、動揺するグギョン。
一方ソンヨンは、偽造流産をヒョイ王妃が突き止めたとテスに告げました。
しかしテスは、グギョンがサンや部下を裏切るだろうかと信じがたかったのです。
サンの元にヒョイ王妃が訪ねている状況で、グギョンはすべてを白状する決断をしたのですが、ある出来事で白状すらできなくなったのでした。
ウォンビンは恵嬪(ヘビン)を訪ね、想像妊娠の事実を隠そうと「飲んではいけない薬を飲んでしまった」と告げます。
グギョンはサンへの忠誠心が一時揺れましたが、サンの自分への信頼の深さを知り、すべてを白状しました。
第59話:悲しみの行方
ウォンビンは、想像妊娠の一件で謹慎中となっています。
雨の中、土下座を続けたため重体となり意識不明になったのです。
ヒョイ王妃はすぐにウォンビンの見舞いに駆け付けようとしましたが、恵嬪(ヘビン)が許しません。
想像妊娠だったと素直に言えばよかったものを、変に隠し立てしたのが恵嬪には許せなかったのです。
ウォンビンの体調を気遣いサンも見舞いに駆け付けたかったのですが、緊急会議中で駆け付けられず、またホン・グギョンも襲撃犯の調査で見舞えない状況。
そんな中とうとうウォンビンは容体が悪化し、サンと兄・グギョンのために「子を産んであげたかった」と言い残し、この世を去りました。
グギョンは、最愛の妹の死にとても平常心ではいられません。
ヒョイ王妃がウォンビンの荷物を出すよう伝えに来たとき、グギョンは暴言を吐いてしまいます。
グギョンは貞純王妃(チョンスンテビ)でさえ見舞いに来たのに対し、ヒョイ王妃は来なかったことを恨んでいたのです。
しかしこれは恵嬪がヒョイ王妃の見舞いを阻止したのが原因だったのですが、グギョンの深い悲しみと怒りの矛先は、ヒョイでした。
第60話:姉と弟
ホン・グギョンはサンの狙撃犯の集会場に踏み込み、一人の若者に矢が当たります。
その若者は、ソンヨンに絵の本をくれたソンウクでした。
一方サンは、今回の狙撃犯逮捕でグギョンが踏み込んだとき、犯人たちは一切の無抵抗だったことに疑問を持ちます。
そればかりかグギョンはそれをサンに伝えた武官を罷免し、テスたちの言葉にも耳を貸さず、尚且つジャンボをお金で手なずけようとし、サンに亡き妹のために養子が欲しいと言い出したりしたのです。
そんな折、恵嬪(ヘビン)が次の側室選びを言い出し、グギョンの怒りがまたヒョイに向けられます。
一方サンは日頃、検書官に天主学(キリスト教・カトリック)を学ぶよういいます。
これがきっかけで、グギョンが天主学の信徒を捕らえたことを知りました。
天主学は「人はみな平等」が基本原理ですがグギョンはこれを、身分制度の厳しい朝鮮王朝を批判するものとし弾圧。
グギョンの行き過ぎた言動にサンもさすがに心配になり、逮捕した男たちを直接調べます。
矢が当たった若者・ソンウクを手厚く看病するソンヨン。
ソンヨンはどこか弟を思い出すソンウクの身体を心配し、自分が彼の仲間の元に伝言をしに行きました。