幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
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第26話:救いの銃弾
いよいよ大晦日。宮殿の恒例行事である儺礼戯(ナレイ)の宴が開かれました。
ホン・グギョンはサン暗殺計画の内容が分からなかったが、兵器を作る役人が肥やしを運ぶのを見て爆薬が仕掛けられることに気付きます。
肥やしは爆薬の材料として用いられていたのです。
この爆薬が発動するとしたら、いよいよ宴のフィナーレで花火が打ち上げられるときと読んだホン・グギョンは、急いで宮殿に向かいます。
しかしグギョンは、宮殿へ入るための許可証を持っていません。
宴のフィナーレで打ち上げられる花火は、壇上にいる王族の一人一人の前に置かれているため、爆薬が発動したら一溜りもないのです。
サンにこの事実を知らせたいが、近づくことができません。
そこでテスが閃きます。
テスはあろうことか、サンに向けて銃を発砲。
これは正確には、サンの隣にある花瓶に向けて発砲されました。
サンを花火から遠ざけるためだったのです。
サンはこれがホン・グギョンが爆薬の事実を突き止め、さらにテスの機転で我が身が助かったことに痛く感激し、テスを褒めたたえホン・グギョンを宮中に呼び寄せました。
ところが後日、テスが大罪人を捕える義禁府(ウィグムブ)に連行されてしまうのです。
第27話:反撃の序曲
テスは、宮中行事中に発砲したことで連行されたのでした。
しかしこれは、キム・ギジュの企みでテスが英祖の命を狙ったことと濡れ衣を着せるための策略だったのです。
そのため、テスの釈放を命じるために義禁府(ウィグムブ)を訪れても、ギジュは釈放を断ります。
捕らえられているテスの元へ行ったサンは、自分の身よりもサンを気遣うテスに「必ず無実を証明してここから出してやる」と誓います。
男同士の厚い友情でした。
サンはテスの無実を証明するために、懸命に捜査にあたります。
その間に貞純(チョンスン)王妃の兄・キム・ギジュは、テスから嘘の自供を取ろうと企み、拷問を命じたのです。
ところが拷問が始まったそのとき、何者かの手によってテスが連れ去られてしまいます。
一目テスに会おうと義禁府を訪れたソンヨンと、叔父のタルホはテスが消えていることで大騒ぎになりました。
テスを連れ去ったのは、なんと王・英祖(ヨンジョ)でした。
英祖は、宴で起きた爆薬事件が単なる事故ではないと睨み、テスに事情を聞くためです。
テスはサンを襲った数々の暗殺事件をすべて話します。
ことの深刻さを知った英祖は、ホン・グギョンを司憲府執義(サホンシビ)に任命し、真の黒幕を暴くことを命じました。
第28話:怪しい人影
ホン・グギョンは、真の黒幕を暴くためキム・ギジュを拉致します。
兄の行方が分からなくなった貞純(チョンスン)王妃は、英祖(ヨンジョ)に兄を探すよう願い出ました。
しかし英祖はここのところ貞純王妃の言葉尻を取って煙に巻くなどの態度が目立ち、貞純は不安でした。
一方、キム・ギジュを拉致したホン・グギョンでしたが、少々捜査が難航しています。
サンはグギョンを呼びギジュの拉致を言い当て、もっと大胆に敵を揺さぶれと助言。
サンのこうした助言もあり、グギョンは権限を大いに使い老論派の重臣たちを次々に監視します。
義禁府(ウィグムブ)が動いたことで、英祖が動き出したと知ったチョン・フギョムらはとばっちりを受けることを避け、貞純と距離を置いたのです。
今回のことはギジュが勝手にやったことなので、すべての責任を貞純に押し付け自分たちは高見の見物をしようと、フギョムはチェ・ソクチュに持ちかけます。
皆に蚊帳の外にされた貞純は、夜中にチョン・フギョムを訪ねました。
それを見たテスがグギョンに報告します。
第29話:追いつめられた虎
どうやら一連の事件の黒幕は、貞純(チョンスン)王妃であったことが分かりました。
しかしサンは、これまで何かと自分を気遣ってくれていた祖母である王妃が、自分の命を狙ったとはどうしても信じがたいことです。
ホン・グギョンは王妃が黒幕である確証を得るために、事件の実行犯で既に自害している役人の手紙を、フギョム邸に投げ入れます。
死者からの手紙で敵をおびき出す作戦に掛かったフギョムが、手下たちを約束の場所に送るが、そこにはグギョンの兵が待ち受けていました。
慌てて逃げる兵をテスが追いかけ次々になぎ倒すが、ついに力尽きようとしたときサンが助けにきます。
チョン・フギョムは逮捕され事件に関与していたことは分かりましたが、物証がありません。
そこでサンは事件の大きさから大金が動いたはずと睨みます。
大金の流れを掴まれたフギョムは、自分たちも下っ端で黒幕がバックで控えていることを匂わせました。
ファワンとフギョムを手下として使える人物は、王妃しかいません。
これによりフギョムは、黒幕は貞純王妃だと自白したも同然だったのです。
グギョンは捕らえていたギジュに、フギョムが自白したことを伝えます。
ギジュも、ついにすべてを自白しました。
第30話:王の慈悲
貞純(チョンスン)王妃が一連の事件の黒幕だったことで、英祖(ヨンジョ)とサンは酷くショックを受けていました。
特に英祖は、サンを必死にかばおうとしていたはずの貞純王妃がなぜ?と落胆していたのです。
そして、英祖は貞純王妃にある決断を下します。
ところが英祖が下した決断は、サンを始め周りの者の誰もが唖然とするものでした。
その決断にサンはがっかりし、深く傷付きます。
一方図画署(トファソ)では、タク画員は御真画師(オジンガシ)という王の肖像画を描く画員に選ばれ、その助手としてソンヨンが選ばれたのです。
しかしタク画員はあまりの緊張で、うまく筆が振るえません。
タクに代わってソンヨンが下絵を描く提案もされたが、お付きの茶母(タモ)に王の肖像画を描かせるなどとんでもないと許されなかったのです。
ところが、英祖は快く認めたのでした。
英祖はソンヨンの描く筆致に興味を持ち、ソンヨンを酷く気に入りました。
英祖はソンヨンに、梅花図を描かせます。
梅花図は、サンが落ち込んだときによく描く絵でした。
英祖は自身が下した決断により、サンが落ち込んでいることを知っていたのかもしれません。