幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
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第31話:父の教え
英祖が貞純(チョンスン)王妃に下した結論とは、なんと貞純を不問に付すというものでした。
一連の事件は、単なる事故として処理されたのです。
サンは、やり場のない怒りに居ても立っても居られず馬を走らせ、亡き父・思悼世子(サドセジャ)の墓前に向かいました。
墓前でサンは涙しながら、米びつで叫んでいた父の言葉が忘れられません。
英祖の下した結論以降、サンが行方不明になったと宮中では大騒ぎになります。
しかし内侍府尚洗(ネシブサンセ)のサム・サチョは、サンの居場所を一発で見付けました。
酒場でへべれけになっていたサンをソンヨンとテスが介抱し、テスがサンを負ぶって宮廷に戻ります。
一方貞純を不問に付した英祖ですが、その代わり中宮殿からは出ずに一生死人のように暮らせと命じていました。
これにファワンはチャンスとばかりに、今回の一件で謀反をすべて貞純に押し付け、養子のチョン・フギョムを王位に付ける行動を起こそうと企みます。
ソンヨンを寝殿に呼び寄せ梅花図を描かせた英祖ですが、宮中ではソンヨンが英祖の側室になるのではという噂で持ちきりでした。
第32話:突然の別れ
ようやく失意の底から抜け出したサンは、人材の平等や清国との交易問題解決に特別使節団を送るなど精力的に政策します。
そのころ恵嬪(ヘビン)はソンヨンにサンとの関係を追及しましたが、厳重注意だけでは治まらず、サンにソンヨンを近づけないためにとんでもない策を考えたのです。
その策とはサンが清国へ送る特別使節団に、ソンヨンも派遣し清国で絵の勉強をさせるというものでした。
清国へ行けば5年〜10年は戻れないため、これは実質的な追放です。
恵嬪の取り決めを承諾するしかなかったソンヨンは、1人涙します。
そこへサンが通りかかりました。
ヒョイは恵嬪にソンヨンの清国行きを取りやめるよう申し出に行くつもりでしたが、サンとソンヨンの姿を見て足が止まってしまいます。
ソンヨンの清国行きを知らないサンは、ソンヨンの涙が気になり元気づけようと市中に連れ出しました。
久しぶりに楽しい時間を過ごした二人。
その後、サンはソンヨンが清国へ旅立ったことを知りショックを受けます。
サンはすぐに清国へ馬を走らせました。
恵嬪の策はサンとソンヨンを引き離したつもりが、逆にサンに自分がソンヨンに恋心を持っていたことを悟らせてしまう結果になっていたのです。
第33話:初めての異国
ソンヨンが何も言わず清国へ旅立ったことに納得がいかないサンは、図画署(トファソ)に行き、清国の芸府司(イェーブサ)に行くことになったいきさつを訪ねました。
ホン・ボンハンという母方の祖父の推薦で急遽清国行きが決まり、しかも母・恵嬪(ヘビン)からもソンヨンは喜んでいたと聞き、納得せざるを得ないサンです。
恵嬪の次の策はサンとヒョイを温泉旅に行かせ、世継ぎを授かることでした。
既に英祖(ヨンジョ)からも許可を取っており、サンはあまり気乗りしないものの英祖に挨拶に行きます。
英祖は、恵嬪のこともあり罪滅ぼしのつもりか「一月でも二月でも骨休みしておいで。王位を譲位するまでは生きて朝鮮を掌握する」と約束しました。
しかし温泉に来てもサンは骨休みどころか、わざわざ国務を取り仕切る六層まで同行させ、行幸先で会議を開いてしまいます。
これにはサンの無能な奴を振り落とす意図があったのでした。
テスもソンヨンのいない今、心にぽっかり穴が空いたようになっています。
酒場で1人酒しているとき、隣でサンの悪口をいう二人組と喧嘩になりました。
しかし心に隙間ができてしまったテスは、自分より小柄な男にもやり負かされてしまいます。
第34話:裏切り
小柄な男に負けたテスでしたが、同じくジャンボも完璧にやられてしまったと聞いたサンが興味を持ち、「負けた方が土下座をする」というルールで男と再対決させます。
しかし、まったく歯が立たなかったジャンボ。二人組は、サンに土下座を要求しました。
サンは、二人組を宮中に連れて行こうとします。
しかし二人組は妾が産んだ庶子であるため、両班でも差別を受け要職に就けないと言い、「言うだけの身分改革は期待できない」と宮中行きを断りました。
そのころ清国のソンヨンも、同じように差別を受けていたのです。
女だからということで、芸府司(イェーブサ)への入学を断れていました。
チョン・フギョムがなんとか取り計らおうとしますが、ソンヨンは「コネで入るのは嫌だから、堂々と試験を受けて入りたい」と言います。
試験を受けることになったソンヨンはみごとな絵を描きあげ、入学許可を取ることができたのでした。
そのころ、英祖(ヨンジョ)の奇行が目立つようになります。
サン暗策の黒幕だった貞純(チョンスン)王妃に、事件を事故としたものの中宮殿で死人のように暮らせと命じたはずが、突如貞純の入れた茶が吞みたいと中宮殿を訪れたのでした。
第35話:異変の幕開け
チェ・ソクチュの裏切りが信じられないチョン・フギョムでしたが、ホン・グギョンに呼び出されソクチュを見習った方が身のためと言われ、余計動揺します。
しかも流刑されたはずの貞純(チョンスン)の兄・キム・ギジュに滅多打ちにされたのです。
チョン・フギョムは、自分が使臣団として清国に行っている間に身辺が変わっていることに戸惑いを隠せません。
英祖(ヨンジョ)の奇行は、認知症によるものでした。
そのため、些細なことにもすぐ腹を立てるようになっていたのです。
しかし、認知症の症状が出ているときは貞純(チョンスン)王妃の事件のこともすっかり忘れ、貞純に甘えるのでした。
貞純はそんな英祖を操り、流刑されていた兄・キム・ギジュを流刑先から呼び寄せる通達を出させたのです。
英祖の認知症を知らないファワンは、英祖が貞純を許したような対応ぶりに驚いていました。
そのころ貞純の計略に気付かないサンは、テスに清国へ行ってソンヨンの様子を見てきてほしいと頼みます。
しかしその清国では、大変なことが起きていたのです。