幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
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第36話:愛しき友
サンの命令で清国にソンヨンの様子を見に来たテスでしたが、そこにソンヨンの姿はありませんでした。
芸府司(イェーブサ)の政変が起き、それまでの芸府司長が代わり女であるソンヨンは追い出されてしまったのです。
使臣団もいない状態であるため、ソンヨンにはどうすることもできません。
諦めてソンヨンは、サンに会いたいためサンのいる漢城に歩いて戻る決心をします。
しかし、清国からサンのいる漢城までは実に1400キロの道のりです。
それを女の足で歩くなど、到底無謀な話でした。
無謀と思われる1400キロの道のりを、なんとソンヨンは歩き切ったのです。
それもこれもサンに会いたい一心だったからでした。
歩き切ったソンヨンは既に瀕死の状態になっており、驚いたサンが必死の看病をします。
その甲斐あってソンヨンはやっと目を覚ましました。
そんなソンヨンを見て、サンは改めて自分のソンヨンに対する気持ちが、友情だけではない恋心が芽生えていることを確信したのです。
一方、サンの気がかりは英祖(ヨンジョ)のこと。
まだ認知症と知らないサンは、不安げに英祖のもとを訪れます。
そこでサンは思いがけない人物に出迎えられました。
第37話:失われゆく記憶
英祖(ヨンジョ)は最近の物忘れの酷さに自らも認知症を疑っており、主治医に問い詰めるも言葉を濁されてしまいます。
そこに貞純(チョンスン)王妃が現れ、勝負に出ました。
英祖が貞純の話に耳を傾けなければ、貞純は一環の終わりなのです。
英祖は貞純から自分が予知していた「認知症」という言葉を聞いて、貞純を追い出せなくなります。
貞純は「今、病名を公表すると重臣や民たちの動揺が大きすぎる。今、王様をお守りできるのは私しかいない」と涙で訴えたのです。
英祖は、驚愕と絶望が入り混じります。
後日、サンは英祖にキム・ギジュと貞純を放免した理由を訪ねますが、英祖は「もう少し待ってくれ」としか返せませんでした。
英祖は認知症が進行する前に、サンへの譲位を今の内に進めようと思っていたのです。
認知症の進行を遅らせようと、ソンヨンと「地名の暗唱」をしました。
しかし英祖の認知症は、確実に進行していきます。
あるとき英祖は、亡き息子の思悼世子(サドセジャ)が現れ謀反を働く夢を見ました。
またサンが重臣たちと政務会議を行っている中、勝手に会議を開いたと激怒したのです。
さらにサンが父の思悼世子の墓の話を出すと、烈火のごとく怒り出したのでした。
第38話:息子からの手紙
サンから息子・思悼世子(サドセジャ)の墓の話をされた英祖(ヨンジョ)は、「罪人の名前を口にするお前は世孫になれない!お前の父は誰だ!」と怒鳴りつけます。
サンの答えに怒った英祖は、サンを政務会議の場から追い出しました。
チャンスとばかりに貞純(チョンスン)王妃が、英祖の認知症が公になる前にサンを失脚させようとします。
貞純はサンをかばうと見せかけ、燕山君(ヨンサングン)を引き合いに出し、「サンはいずれ謀反を起こす」ことを英祖に刷り込んだのです。
サンは英祖から朝の挨拶や大殿への立入も拒絶されたサンはふと、父が残した絵を思い出しました。
ソンヨンに絵の調査を頼み、ついにソンヨンが絵の謎を解いたのです。
一方、サンは英祖からある宣旨を受けていました。
それは「もう一度父親は誰だと尋ねるので、思悼世子の名前を出したときには廃位する」と書いてあります。
絶体絶命のサンですが、このピンチをソンヨンが救いました。
それは、直接英祖に絵を見せに行ったのです。
下手をすればその場で手打ちもありうる行為ですが、この行動により英祖は思悼世子への誤解が解け、息子・思悼世子の墓前にひざまずき、過去の事件を懺悔したのです。
第39話:亀の岩の秘密
ソンヨンからサンの父・思悼世子(サドセジャ)の絵と共に手紙を読んだ英祖(ヨンジョ)は、サンを呼び出します。
そして英祖は、自分が認知症でありそのためにサンに辛く当たってしまった事実を詫びました。
それに伴い英祖は亡き思悼世子は我が息子であり、サンの父は思悼世子であること。
故に、サンこそ王座に就くのがふさわしいと認め、すぐに王座を譲ると告げます。
サンは、王位を譲り受けることはすなわち祖父の英祖の認知症を認めることです。
サンはむしろそうすべきであると分かりながらも、心では譲位を拒みたい気持ちもありました。
そしてサンは譲位を受ける決断をし、確実に譲位を行うために老論派が掌握している軍を確認するため、チェ・ソクチュを呼び出します。
今の時点で老論派がどこまでの軍を掌握しているのか、その結果は驚くべき結果だったのです。
その結果により、英祖は宮殿を守っている禁護営(グムイヨン)とサンを守る護衛官以外の軍隊を、都から百里先に移動するよう命じました。
一方サンは父を陥れた者たちの証拠集めをするため、かつて父に仕えていた忠臣たちに内密に会い、父の絵にはもう一つの意味があることに気付きます。
第40話:最後の切り札
サンに王座を譲位する英祖(ヨンジョ)は、いよいよ翌日に宣布する運びになりました。
またサンも、宣布に合わせて父を陥れた敵を断罪する証拠の品を探し出します。
この証拠の品は亡き父・思悼世子(サドセジャ)の手紙と絵から、かつてサンが父と訪れた仁旺山(イナンサン)にある亀の岩の下に埋められていると確信したのです。
サンは敵がまだ掌握していない禁衛営(グムイヨン)の兵を動員し、山中を捜索します。
この命令書を持ってテスが禁衛営のシン隊長を訪ねますが、シン隊長は貞純(チョンスン)王妃の手の者に既に殺害されていたのです。
これにより命令書は副隊長の手に渡り、このことは貞純にも知らされます。
サンは貞純の手下が混じった禁衛営の軍を率いて仁旺山に到着すると、亀の岩を探し出し証拠品を見つけたのです。
ここで貞純の手下たちに刃を向けられましたが、サンは次々になぎ倒していきます。
宮廷に戻ったサンは、英祖と共に証拠の品を確認しました。
そして重臣たちのほとんどが、思悼世子の死に関わっていた事実に愕然とします。
このことを知った貞純はついに最後の手段として英祖の殺害を実行しようと、内官に毒薬を呑ませるよう命じました。