幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
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第41話:無謀な戦い
サンの譲位を宣布する直前になって、英祖(ヨンジョ)が倒れ意識を失ってしまいます。
脳梗塞と診断されました。サンは重臣たちを集めて、英祖が内密に譲位の命を下していたことを告げます。
ところがそこにやってきた貞純(チョンスン)王妃は、英祖からサンの廃位を命じる宣旨を下したと指摘。
重臣たちは戸惑います。
しかし貞純には宣旨があるのに対し、サンには物証となるものがありません。
それでもサンは、英祖が目覚めれば分かることだと豪語します。
貞純は、サンを廃位するという宣旨を明日施行すると宣言。
その裏でサンの暗殺計画を進め、軍の完全掌握にかかります。
貞純は朝廷の五つの軍すべてに、「サンが王位を奪おうとしている」という密書を送りつけ、二万からなる軍でサンを攻撃する準備をしました。
これに対しサンは平安堂に支援軍を要請し、支援軍到着まで八百人の兵士で二万の軍を迎え撃ちます。
ところが死を恐れた兵士の一部が離脱、好機と睨んだ貞純がサンを逮捕しようと出ますが、そのとき奇跡が起きました。
死を覚悟したサンがヒョイに、テスはソンヨンに別れを告げます。
テスは、「王世孫は命懸けで守りたいがソンヨンは死んでからも守りたい」と心の中で告げました。
第42話:衝撃の処分
サンを捕えようと、ファワンや重臣たちと大勢の兵士たちを引き連れて王宮殿に乗り込みました。
そこで脳梗塞で昏睡状態だった英祖(ヨンジョ)が奇跡的に目を覚まし、この情景に激怒します。
貞純(チョンスン)王妃は驚愕。
英祖は全員を捕えるよう命じたことにより、サンはピンチを免れたのでした。
奇跡的に目覚めた英祖ですが、主治医は一時的に回復しただけで容体は依然深刻であると聞かされたサンは、罪人の処分を任せてほしいと願い出ます。
そのころチョン・フギョムは起死回生を図り、「事件はキム・ギジュらが仕出かしたことで全てを明らかにしようとするなら、英祖の認知症を公表され歴史に刻まれてしまう」と書いた手紙をチェ・ソクチュに託し、ソクチュがサンを交渉しました。
敵を根絶できるチャンスのサンですが、英祖の名誉を守るため捨てるという苦渋の決断をします。
サンの胸の内を知らないホン・グギョンとテスは、大荒れに荒れていました。
特にグギョンは完全に切れて、釣りで怒りを鎮めようとします。
そんなグギョンをチェゴンがなだめに来ました。
サンが下した決断とは何だったのか。
そして、それを知った英祖はどうしたのか。
第43話:洗い流された汚名
英祖(ヨンジョ)は貞純(チョンスン)王妃に、平民への格下げ処分の宣旨を下しました。
取り乱す貞純ですが、英祖はこれを一蹴します。
続いてサンへの譲位の宣旨を出しますが、サンは受けません。
サンの気持ちを汲み取った英祖は、サンを摂政としてすべての政務を一任します。
一方サンは貞純に、「王妃廃位の宣旨は公表しない」と告げました。
これはサンの逆襲だったのです。
この一件でサンが王位につくことをヒョイは実感し、ソンヨンを呼び寄せ恵嬪(ヘビン)に今回もソンヨンがサンの力になったことを力説。
ソンヨンにも、今後もサンの力になってほしいと頼みました。
ヒョイはソンヨンをサンの側室にし、サンの跡継ぎを生んでもらおうと考えていたのです。
そのころサンは本格的な政務として「承政院日記」に記されていた父・思悼世子(サドセジャ)の悪意ある記録を洗い流す儀式「洗草」を行います。
英祖は体調が優れぬまま宮殿から姿を消し、王宮殿には王の衣装が畳まれ置いてありました。
「死に場所は決めてある」と語っていたことを思い出したサンは、英祖の行きそうな場所をくまなく探すよう命じます。
英祖は最後にソンヨンを呼び寄せ、あることを頼みました。
第44話:形見の指輪
英祖(ヨンジョ)が行った先は護衛の兵士数人だけ従え、市場に向かったのです。
国王を敬愛するという商人の言葉を笑顔で受ける英祖。
そのまま英祖は自らの正家へ向かいました。
さて英祖がソンヨンを呼び寄せ頼んだこととは、自らが死に至らしめた息子・思悼世子(サドセジャ)の肖像画を描いてほしいと頼んだのです。
当時英祖は、怒りに任せて息子の肖像画を燃やしてしまったため後悔の念もあり、可愛い孫サンのために父親の肖像画を残してやろうと考えたからでした。
英祖はソンヨンとの別れの際、ソンヨンに「これからもサンのことをよろしく頼む」と指輪を託します。
この指輪こそ、英祖の母・トンイの指輪であると考えられるでしょう。
そしてサンが迎えに来ましたが、英祖は意識を失いそのまま息を引き取ったのでした。
祖父であり父親代わりでもあった英祖の死に、サンは悲しみに暮れます。
一方、七階級も降格となっていたチョン・フギョムは、懲りずに報復のチャンスを今だに狙っていたのです。
それは「民意を味方につけること」、そして「サンの暗殺」でした。
どのような手口でこの二つの陰謀を実行するのでしょうか。
第45話:即位の日
英祖(ヨンジョ)が逝去し、いよいよサンが朝鮮王朝第22代王・正祖となる即位式が行われます。
そのころまだ諦めていなかったチョン・フギョムは、凄腕の刺客にサンの暗殺を依頼していました。
宮殿に忍び込んだ刺客が、暗殺の準備をしているところにサンと遭遇するのです。
刺客は宮殿の清掃員になりすまし、足を引きずって足が悪いフリをしています。
心優しいサンは、刺客とは知らず見逃してしまいました。
正祖となったサンと、妻のヒョイが服飾で身を包み即位式に挑みます。
この服飾は、結婚式でも着用されるものでした。
そして、滞りなく即位式が終わります。
しかし、サンの気持ちは終始優れないものでした。
それは刺客がいつ襲ってくるかという警戒もあり、即位式を行うということはそれすなわち、英祖の逝去を認めることになるからです。
心優しきサンらしい気持ちが、胸を打ちます。
そして無事に即位式を終え、第22代王・正祖となったサンは、王としての第一声を発せられました。
「余は、思悼世子(サドセジャ)の息子である」万感迫る言葉を発し、これでサンは一つの願いが叶います。