韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年の光州事件を背景にした感動の社会派ドラマです。
今回は『タクシー運転手 約束は海を越えて』のネタバレを含むあらすじから、豪華キャストの演技力、配信情報、そして基となった実話について徹底解説します。
さらに、ネタバレありの感想やレビューもご紹介。
この映画を見るなら、ぜひ最後までお付き合いください。
政治とは無縁だった一人のタクシー運転手が、歴史の証人となっていく感動の物語が、今なお多くの人々の心を揺さぶり続けています。
小さな約束が世界の大きな変化を生む。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』のあらすじ
1980年5月、ソウルで働くタクシー運転手のキム・マンソプは、一人娘を育てるシングル・ファザー。
ある日、高額報酬に目がくらみ、光州行きの乗客を引き受けます。
その乗客こそ、光州で起きている事態を取材しようとするドイツ人ジャーナリストのピーターでした。
二人は言葉の壁に阻まれ意思疎通が不十分なまま旅を始めますが、なんと光州への道路は閉鎖されていました。
また予想外の不穏な光景に2人は先行きが不安になっていきます。
やがて、光州に到着した彼らの目に飛び込んできたのは、混乱と緊張に包まれた街の姿でした。
マンソプは当初、金のためだけにこの仕事を引き受けましたが、目の当たりにする現実に心を揺さぶられるのでした。
ピーターの取材に協力しながら、光州の人々との交流を深めていくマンソプ。
彼らの勇気と連帯に触れ、彼の価値観が大きく変わっていきます。
しかし、事態は刻々と悪化。
マンソプとピーターは、真実を世界に伝えるため、そして生き抜くために、困難な選択を迫られていきます。
苦難に屈せず希望を持って支え合う市民たちの姿に、心揺れ動くマンソプ。
彼は単なるタクシー運転手から、歴史の証人へと変貌を遂げていくのでした...。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』のネタバレをラスト結末まで解説!
ここでは韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』のネタバレを解説します。
この映画は韓国の光州事件を背景に、一人のタクシー運転手とドイツ人ジャーナリストの実話を基にした作品です。
1980年5月、ソウルのタクシー運転手キム・マンソプは10万ウォンという破格の報酬に惹かれ、ドイツ人記者ピーターを光州まで送ることを引き受けます。
当初、単なる送迎の仕事だと思っていたマンソプですが、光州に到着すると、戒厳軍による市民への暴力を目の当たりにすることになります。
ピーターは市民たちが虐殺される光景を撮影し続け、マンソプも学生のク・ジェシクや地元のタクシー運転手ファン・テスルと出会い、彼らの勇気ある行動に心を揺さぶられます。
政府の追手が迫るなか、撮影したフィルムを持って脱出を試みる二人。
光州のタクシー運転手たちは、真実を世界に伝えるため命を賭けた作戦を決行します。
タクシーの車列を組み、マンソプとピーターの脱出を助けたのです。
ピーターは無事に韓国を離れ、撮影した映像は世界中に配信されました。
この映像によって、光州での悲劇的な出来事が国際社会に知れ渡り、韓国民主化運動の歴史を記録することになったのです。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は実話?
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年に実際に起きた光州事件と、そこで活躍した実在のジャーナリスト、ユルゲン・ヒンツペーターの体験を基に制作された作品。
ヒンツペーターは当時、東京でドイツ第一放送の特派員として活躍していました。
彼は光州の惨状を世界に伝えるため、一人のタクシー運転手の助けを借りて現地に極秘で潜入。
その運転手は長年「キム・サボク」という名前だけが公表されていましたが、その正体は謎に包まれていました。
ところが、映画公開後の2017年9月、予想外の進展が...。
キム・サボクの息子であるキム・スンピルが名乗りを上げ、父の存在を公にしたのです。
彼は父とヒンツペーターが一緒に写った写真をメディアに公開し、キム・サボクが光州事件から4年後の1984年に、ガンで亡くなっていたことも明らかにしました。
実在のヒンツペーターも2016年に他界しましたが、彼が撮影した映像は、韓国の民主化運動の重要な記録として今も語り継がれています。
また、ヒンツペーターの妻は2017年に訪韓し、本作品の試写会を文在寅大統領と共に鑑賞。
夫の遺志と光州の記憶を後世に伝える意義深い機会となりました。
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の主要キャスト一覧
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年の光州事件を背景に、一人のタクシー運転手とドイツ人記者の実話に基づく感動の物語です。
本作の魅力は、歴史的な事実を人間ドラマとして昇華させた脚本と、それを見事に演じきった実力派キャスト陣の演技力にあります。
ここでは『タクシー運転手 約束は海を越えて』の主要キャストとその魅力的な演技を紹介します。
ソン・ガンホ(キム・マンソプ役)
【キャスティング①】脚本を読んだチャン・フン監督は、主人公マンソプ役として浮かんだ俳優はソン・ガンホさんで、彼以外は考えられなかったとの事。当初、辛い現代史を扱う為オファーを固辞していたガンホさんでしたが、最終的に「時間が経っても本作のシナリオが頭から離れない」と快諾されました🚕 pic.twitter.com/QPfsxrPiyn
— 映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 (@taxidriver0421) April 18, 2018
妻に先立たれ11歳の娘と暮らすタクシー運転手。
実在の人物をモデルとした役柄で、政治には無関心な平凡な労働者が真実を目の当たりにして変わっていく姿を見事に体現。
観客動員数1000万人を突破する大ヒットに貢献した韓国を代表する名優。
出演作は『パラサイト 半地下の家族』『グエムル -漢江の怪物-』『密偵』他多数。
トーマス・クレッチマン(ピーター記者役)
【キャスティング②】チャン・フン監督は、トーマス・クレッチマンのキャスティングは当初は難しいと考えていましたが、英訳した脚本を送付した後日、LAの自宅に招待されて多くを語り合ったそうです。監督は彼のような素晴らしい俳優と出会えた事は大きな幸運だったと回想しています🚕 pic.twitter.com/lD91aR1OhB
— 映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 (@taxidriver0421) April 19, 2018
光州事件を世界に伝えたドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーターがモデル。
東京駐在のドイツ人。
韓国の光州に極秘潜入し、真実を記録しようとする使命感あふれるジャーナリストを熱演。
出演作は『スターリングラード』『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』『戦場のピアニスト』他多数。
ユ・ヘジン(ファン・テスル役)
【キャスティング③】光州のタクシー運転手ファン・テスル役のユ・ヘジンさんについて、チャン・フン監督は人情味溢れる顔立ちと彼の外見が、情の厚いファン・テスルを作り上げたと評しています。また、ヘジンさんはガンホさんとは20年来の先輩後輩の仲でありながら、映画での共演は初めてだったそう🚕 pic.twitter.com/NToFeXLKvq
— 映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 (@taxidriver0421) April 19, 2018
光州のタクシー運転手として、劇中で重要な助演を務める。
本作で男優助演賞を受賞。
地元の人々の苦悩と勇気を代表する存在として印象的な演技を披露。
出演作は『完璧な他人』『マルモイ ことばあつめ』『梟-フクロウ-』他多数。
リュ・ジュンヨル(ク・ジェシク役)
【キャスティング④】英会話が得意でドイツ人記者の取材の手助けをすることとなった大学生ジェシクを演じたリュ・ジュンヨルについて、チャン・フン監督は、作品に臨む姿勢が新人とは思えぬほど立派で、驚くほど覚えが早かったと舌を巻いておりました🚕 pic.twitter.com/vxLLzmj17o
— 映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 (@taxidriver0421) April 19, 2018
通訳を担当する大学生として、ピーターと現地の人々を繋ぐ架け橋となる重要な役どころ。
若き世代の理想と情熱を体現し、知識人としての使命感と若者らしい正義感を巧みに表現。
出演作は『恋のスケッチ~応答せよ1988~』『The 8 Show 』『運勢ロマンス』他多数。
イ・ジョンウン(ファン・テスルの妻役)
光州のタクシー運転手ファン・テスルの妻。
人情家の夫とともにマンソプやピーター記者、大学生のジェシクを温かくもてなす、肝っ玉母さんを好演。
出演作は『海街チャチャチャ』『パラサイト 半地下の家族』『椿の花咲く頃』他多数。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の原作は?
この韓国映画は小説やマンガを原作とした作品ではなく、1980年に韓国で実際に起きた「光州事件」という民主化運動の歴史的な出来事と、この事実を世に知らしめた実在の人物たちの壮絶な物語を基に制作されています。
映画としての脚色や演出はありますが、実話がベースとなっているのです。
主人公はソウルに実在したタクシー運転手であるキム・サボク氏。
彼は、東京で特派員をしていたドイツ人ジャーナリストのユルゲン・ヒンツペーター氏を光州まで送り届け、その取材活動を支えた人物です。
興味深いことに、キム・サボク氏の存在は長年にわたって世間に知られることはありませんでした。
しかし、この映画が2017年8月に韓国で公開され、空前の大ヒットを記録したことをきっかけに、同年9月、キム・サボク氏の息子のキム・スンピル氏が名乗りを上げ、真実が明らかとなりました。
残念ながら、キム・サボク氏は光州事件から4年後の1984年に、ガンにより他界。
しかし、彼の勇気ある行動は、この映画を通じて多くの人々の心に深く刻まれることとなりました。
まさに、実話だからこそ持つ重みと説得力が、この作品の大きな魅力となっているのです。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の見どころ
この映画の魅力は、実話をベースに、政治とは無縁だったタクシー運転手が歴史の渦に巻き込まれていく姿を、名優ソン・ガンホの圧巻の演技で描き出している点です。
そのリアルな演技と説得力のあるストーリー展開は、観る人の心を強く揺さぶります。
また、光州事件という歴史的事実を「タクシーの運転手」という一般市民の視点から描き出した脚本も見事です。
派手な政治的メッセージに頼ることなく、ごく普通の人々の日常や感情を丁寧に描くことで、視聴者の共感を自然と引き出していきます。
また、ドイツ人記者との心の交流を描いたヒューマンドラマとしての側面も見逃せません。
言葉の壁を越えて芽生える信頼関係は、国境を超えた人間愛を感じさせます。
さらに、緊迫感あふれるカーチェイスシーンなど、エンターテインメント性も充分!
重たいテーマでありながら、視聴者を飽きさせない展開は、さすが韓国映画です。
音楽や撮影の技術も素晴らしく、1980年代の韓国のどこか懐かしさを覚える街並みを見事に再現した美術には哀愁さえ感じます。
歴史と人間ドラマが見事に調和した、韓国映画の名作です。
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の感想や口コミ
ここでは韓国映画『タクシー運転手』のSNS上での感想や口コミを紹介します。
本作は、実話に基づく重厚なストーリーと、ソン・ガンホの圧巻の演技力が高く評価されています。
前半のコミカルな展開から一転、後半の衝撃的な展開に多くの視聴者が涙を流したという感想が目立ちます。
歴史的事実に基づきながらも、人間ドラマとしての普遍的な感動を描き出した傑作として、SNS上で熱い支持を集めています。
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韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』の評価レビュー
本作は、韓国映画の傑作の1つとして高く評価されています。
公開からわずか19日で1,000万人を超える観客を動員し、2017年の韓国映画の中でも屈指のヒット作となりました。
この映画は重いテーマを扱いながらも、所々にユーモアを織り交ぜ、当時の光州の人々の日常や温かい人情、懐かしいノスタルジックな雰囲気を描き出しています。
これらの要素を巧みに組み合わせた脚本と演出力によって、視聴者は自然と物語の中に引き込まれていきます。
光州事件という歴史的な『負』の出来事を、一般市民の視点から描くことで、温かいヒューマン・ドラマとして昇華させているのです。
この脚本と演出は海外の映画批評家からも『悲劇的な題材をコミカルでハートウォーミングに描き切った』と絶賛されているようです。
そして確かにこの映画の素晴らしさはこの一言に集約されます。
また、この映画の価値を高めているのが主演のソン・ガンホと共演者たちの卓越した演技力であることは間違いありません。
エンターテインメントとしての娯楽性と、社会派映画としての重厚さ、そして人間ドラマとしての人情を絶妙なバランスで両立させたこの作品は、韓国映画の傑作です。
まとめ
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、1980年の光州事件を背景にした衝撃の実話を映画化した作品です。
今回は『タクシー運転手 約束は海を越えて』のネタバレを含むあらすじから、豪華キャストの演技力、配信情報まで詳しく解説しました。
本作はレビューでも高く評価され、韓国で1000万人を超える大ヒットを記録。
SNS上のネタバレ感想を見ると、ソン・ガンホをはじめとする実力派俳優陣の演技に感動したという声が多く寄せられています。
韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は、歴史ドラマや社会派ドラマはもちろん、人間ドラマが好きな方にもぜひ見ていただきたい韓国映画の名作です!
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