第36話:逆転の罠
宴会場にみんなが集められていることに不信感を抱くトンイ。
仮病を装い部屋に戻ろうとしましたが禧嬪に引き止められ「王室の一員ならば慣れろ」というのです。
一方、ソ・ヨンギは義禁府の兵が宴会場に配置されているのを見て、親衛隊の兵を宴会場に全員集めました。
宴の間に、トンイの居所から「謄録類抄」(トゥンノンユチョ)が持ち出され、トンイもこれに気付きます。
禧嬪は、手にした「謄録類抄」を清国に渡し、この件は我が国に大きな騒ぎをもたらし、王様は名誉を失われると豪語しました。
しかし、これには既にトンイとウンテクが考えた策略でその通りに禧嬪側が動いていたことを知った禧嬪は逆上し、「私の罪を暴くなど生意気をいうのは辞めた方がいい。」と声を荒げますが、トンイは「自白は必要ありません。チャン・ヒジェを始め誰の告発も最初から求めていません。王妃様が犯した罪は自ら立証なさいますから」
「何だと?」
「昔を覚えておいでですか?汚名を着せられたとき、私がお救いしました。あの時は無実でしたが、今は重罪を犯しています。当時と同じ方法で王妃様の罪を立証します。」
第37話:動かぬ証拠
トンイの作戦だった「謄録類抄」(トゥンノンユチョ)にショウガ汁が塗られていて、それに触れた禧嬪たちの罪が、酢によって暴かれることになります。
南人(ナミン)派であるオ・テソクらは自分たちが生き残るために禧嬪を切り捨てることを決めました。
オ・テソクから命じられていたユ尚宮が禧嬪に指示されたことだと自白したのです。
禧嬪は、粛宗に「罪は認めるが、自分の持つ力すべてを掛けても王妃の座は守る」と告げます。
しかし、「謄録類抄」をトンイの居所から持ち出したとき、トンイの居所の棚から床すべてにショウガの汁が塗りこまれていました。
このショウガに酢が反応して桃色に変色するので、持ち出したものの手にその反応が出るのです。
それが何よりの立証でした。だから、自白は必要ないと言ったのでした。
禧嬪はすべての罪を粛宗に認めたのです。
しかし、そうなってもなお自分は世子の母であると主張します。
粛宗は決断しました。
チャン・ヒジェ、オ・ユン、ホン・テユンを罷免し、流罪に処す。
禧嬪の処分については、王妃の地位をはく奪するとしました。
第38話:ふたつの喜び
禧嬪は王妃降格となったものの、世子の母であるため禧嬪の称号を許され、そのまま宮殿に残ることになります。
そして無実が証明された仁顕前王妃は、宮殿に戻ることになりました。
一方、監察府の監督を言い渡されたトンイは、事件に関わったユ尚宮の処遇を言い渡します。
トンイはまずチョン尚宮を最高尚宮に任命しました。
それによりチョンウムは、女官から尚宮に昇格します。
牢獄のユ尚宮、ウングム、シビは斬首の恐怖におびえていました。
しかしトンイは、ウングムとシビは品階は下げましたが、監察府に復帰させます。
ユ尚宮は、斬首ではなく自害を懇願しますが、トンイは一般尚宮に降格はしたものの監察府に復帰させました。
ユ尚宮は決して改心しないかも知れないが、誰にでも二度目は与えられるべきです。私がそうであったように、他の者にも機会をあげたい」
この報告を受けた粛宗は、自ら問題を抱えたようだがそれがいかにもトンイらしいと苦笑しました。
第39話:忌まわしき記憶
トンイは、淑媛(スグォン)になって1年が経ちました。
そしてトンイは王子を生みます。
王子の百日の祝いは代わりに、粥の配給所を設けて賎民を救済する機会にしました。
しかし、その配給所で活人署(ファリンソ)の署長が殺されたのです。
トンイは何者かが剣契に罪を着せるためと考え、父たちを陥れた犯人たちに繋がるかも知れないと考えました。
事件を担当するのは、漢城府(ハンソンブ)の新しい庶尹(ソユン)で、あの事件で殺された大司憲(テサホン)の息子チャン・ムヨルです。
公正な男として粛宗の信頼も厚い男でした。
しかし、ムヨルは極秘にある人物に会いに行きます。
そのある人物とは、禧嬪でした。
「南人(ナミン)派を揺るがす力をお前に与える。奴らをどうするかはお前次第だ」と。
禧嬪(ヒビン)に会ったその足で、オ・テソクの屋敷に向かいました。
「昔、父を殺したのは剣契でなく、あなただとか?」
そういわれて動揺するテソク。
「ご心配なく。恨みを晴らす気ならこんな訪ね方はしません。崩れた南人派の再建に微力を尽くします」
父親の敵と手を組むことに驚くテソク。
しかしこれはムヨルがテソクを自分のために働く飼い犬にするつもりだったのです。
第40話:復讐の誓い
トンイは賭場で、大司憲が示した手の合図の意味を調べようとしましたが、何の収穫も得られません。
一方、禧嬪はムヨルを動かし、南人への影響力を取り戻そうと兄チャン・ヒジェを都に戻れるように画策しているのです。
チャ・チョンスは、かつての砦で剣契の再結成を目撃しました。
しかし、そのことをソ・ヨンギに報告できないでいたのです。
ヨンギには話せないがトンイには話すしかありませんでした。
再結成した剣契の首長はケドラです。
生死の境を彷徨いましたが、生き延び過去の恨みを晴らそうとしていました。
しかしケドラは、トンイが生きていて後宮になり、王子を生んだと聞いて慌てだします。
まさか自分が狙っている後宮がトンイとは思ってもみませんでした。
トンイが滞在している屋敷は、別動隊が包囲しているはずだと思ったケドラは慌てて飛び出していきます。
トンイは手の合図の意味を考えていましたが、あることを思い出しポン尚宮たちに支持を出しました。
トンイから支持を受けた尚宮と女官たちは、言われた書籍を探しに出て行きます。
1人屋敷に残ったトンイの目の前に、突然賊が現れました。
「お前が王の後宮か」
その時、トンイはこの賊の腕に剣契の印を見ます。
運命を変えた女性、王宮の秘密を解き明かす。
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