第41話:浮かび上がる黒幕
トンイは自分を殺しに来た剣契を、兵が来る前に逃がします。
再結成された剣契の頭となっていたケドラと再会を果たしました。
しかし、殺しをやめるように説得しようにも、ケドラたちのことが明らかになれば、自分の過去も隠せなくなるトンイです。
今は、父たちがかつての剣契を陥れたのが何者かを突き止める必要がありました。
そして手の合図の意味を調べることに全力をそそぎます。
その時、南人の一部が経典としている六経に目を留めました。
手の合図の意味がここにあるのではと考えたのですが、六経は莫大な量があり、すべてを続破するには無理がありました。
焦りを見せるトンイに、何があったかと聞くウンテク。
トンイにはウンテクにも話せません。
同じころ、チャ・チョンスもソ・ヨンギにすべてを打ち明け、許されることではないが真犯人を探し出したいからしばし見逃してほしいと頼みますが、管轄はあくまで漢城府であり、チャン・ムヨルが担当しているため返答ができません。
そんな中トンイは、どうしても手の合図の意味を見出せないことで心が折れそうになっていましたが、ふと思いついたことで手の合図の意味が「オ・テソク」である可能性があることを突き止めます。
第42話:断ち切れぬ友情
南人派の一部は、五経に音楽に関する経典である「楽記」を加えて六経としています。
礼楽を重んじている十二音律であることが分かったのです。
結果、死の間際に大司憲が示していたその手の合図の意味は、「オ・テソク」の可能性があると確信したトンイは、証拠を得るためオ・テソクにゆさぶりをかけます。
そして禧嬪が陰謀を知っていたことも確かめたのでした。
しかし禧嬪もまた、トンイが剣契の頭の娘であり、事件の真相を知っているということをムヨルの調べにより確信していました。
一方、チャン・ヒジェから身を隠せと言われたオ・テソクは武官に案内され都を離れますが、それをケドラの部下が察知し、突然剣を抜きテソクを切り殺してしまったのです。
騒然とする漢城府に、粛宗が現れます。
粛宗もオ・テソクが死んだことを聞き、驚いて駆け付けたのです。
そのころトンイは、ソリのもとへ来ていました。
何としてもケドラを逃がそうと怪我を負ったケドラを抱きかかえ、逃げようとするトンイ。
そこへ粛宗が現れ、ケドラをチャン・ムヨルが連行します。
ケドラに追いすがるトンイ。
その姿に衝撃を受けた粛宗は、トンイを怒鳴りつけるのでした。
第43話:苦渋の決断
粛宗は、「まさか剣契の首長を知っているのか?」とトンイに尋ねます。
チャン・ムヨルがトンイも漢城府へ連行します。
罰は受けるというトンイを、粛宗は居所に追い返します。
一方、仁顯王妃は、禧嬪の元へ行きこういいます。
「このような卑怯な手で淑媛を嵌めたそなたに腹が立った。思い通りにはならぬ。もう上辺だけの王妃ではない。肝に銘じろ」
また粛宗は、自分の罪は消えないというトンイに詫びたのです。
「そなたは悪くない。前から言うつもりであったのだろう。余がそれを阻んだのだ。故に黙っていたのは余のせいであろう。
賎民が無念の死を遂げたのも、王である余の罰だ。この件は余が処理するゆえ、そなたを絶対に傷付けさせない。だから…」
しかしトンイは「私の罪は消えません。剣契の再結成を隠し、首長の逃走を助けようとしたのは事実です」と言います。
しかし粛宗は、「だから嘘をつき、幼馴染の頼みを聞いただけ。剣契とは知らずに奴はお前を利用したのだ!何も知らなかった、そういえば何とかなる」
「王様!」
王が淑媛を不問にしたことは、禧嬪の耳にも入ります。
「それほどでしたか?王様にとって淑媛はそこまでするほどの者だったのですか」
第44話:耐えがたい苦しみ
トンイが漢城府へ行ったことを知った粛宗は止めに行きましたが、既にトンイはすべてをチャン・ムヨルに自白しており記録も取られた後でした。
しかし、それでも粛宗にはトンイを裁くことができません。
挙句には政務にまで影響が及び、そのことを知ったトンイは心を痛めます。
そんな折、トンイの生んだ王子が危篤状態であることを知らされました。
トンイの生んだ永寿(ヨンス)王子は、はしかにかかっていたのです。
高熱で命の危険もあると知らされ、粛宗も駆け付けます。
王子はまだ幼いため、強い薬が使えないため手立てがないと医官。
トンイは、昔父がやっていた民間療法の薬草があることを思いつき、官女を集めて宮廷内の庭園を隈なく探させましたが、その甲斐も空しく王子は息を引き取ります。
亡骸となった王子を抱きしめていつまでもなくトンイでした。
粛宗は何が何でもトンイを自分の傍に置こうとしたために結果、トンイを苦しめることになったと思い、もうトンイを解き放つことを決意します。
トンイには、身分だけは残し後宮としての礼遇をはく奪、さらに宮廷から追放し、二度と王として会わないと明言したのです。
第45話:募る恋しさ
宮廷を去るトンイに、ポン尚宮とエジョンも駆け付けます。
トンイが住む家は、あまりにもみすぼらしいあばら家でした。
しかしトンイの気持ちは明るかったのです。
ある日、ポン尚宮が魚料理を作るというのですが、トンイがそれを取り上げ張り切って料理しようとします。
その瞬間、トンイは急な吐き気が襲いました。
トンイは「魚の匂いが生臭いだけ…」と言いますが、ポン尚宮とエジョンは「淑媛様、懐妊ですよ!懐妊したのですよ!」
全てを失ったトンイに光が差し込めた瞬間でした。
このことは内密にし、皆に見守られながら産み月を迎え、そして監察府の護衛のもと、トンイは元気な男の子を生みました。
このことは極秘に粛宗にも伝えられます。直接会いに来ることはありませんでしたが、粛宗はソ・ヨンギに書状を託しました。
そこには生まれた子の名前が記されていたのです。名前は「昑(クム)」。
そのころ禧嬪は、世子に世継ぎが望めないことを知り、淑媛が生んだ昑に世子の座を脅かされることを恐れます。
6年の歳月が流れ、昑は王子としての自覚と誇りを持ち、卓越した能力を持ち合わせて立派に成長しました。
ある日、食事会に招かれた賎民の子らに交じって宮殿に入ります。
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