生と死の狭間で見つけた、運命の恋。
ドラマ『星降る夜に』を
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第1話:人は恋で生まれ変わる…教えてくれたのは10歳下のあなたでした。
産婦人科医である35歳の雪宮鈴(吉高由里子)は、広大なのどかな海に囲まれた街にある「マロニエ産婦人科医院」で働いていました。
彼女はそれまである大学病院の医師でしたが、医療裁判によって大学病院を追われ、この海街にある産婦人科医院に来たのです。
女性の社会進出を持てはやす世の中に鈴は疲れていました。
そんな窮屈な日常から逃げるように、あるとき鈴は1人ソロキャンプに出掛けます。
酒を呑みながら夜空に広がる星空を仰ぎ見る鈴の前に、突然カメラを構えて夢中で鈴に向けてシャッターを切る若き青年・柊一星(北村匠海)が現れたのです。
何枚もシャッターを切っているかと思えば、勝手に鈴の酒を呑むやりたい放題の一星。
そうかと思えば鈴に自分が巻いていたマフラーを、寒そうにしている鈴に優しく甲斐甲斐しく巻きつけます。
突如その青年はジッと鈴の顔に自分の顔を近づけ、鈴にキスをします。
突然のことで面食らっている鈴でしたが、どこか一星の優しく包み込むような雰囲気にお酒の勢いもあり、彼のキスを受け入れました。
突然の母の死
どれくらい時間が経ったのか、辺りはすっかり明るい朝を迎えています。
夕べ、何も語らないままキスをしてきた青年・一星を夢か現実かおぼろげな記憶で見つめた鈴。
すると一星は、無言で手に何かサインのような動きを見せ、そのまま去って行きました。
訳も分からずキョトンとした顔で、一星の背中を見送る鈴。
家に戻った鈴は、早速夕べ出会った青年の手のサインの意味を調べます。
サインの意味は「お前のゲロ全部片づけた。バーカ」というものでした。
呆れた鈴でしたが、このわずか数日後、鈴はこの悪態をついた青年・一星と再び出会うことをまだ知りません。
数日後、東京の病院からなんと鈴の母親である愛子(岸本佳代子)が亡くなったことを知らされる鈴。
鈴は母親の葬儀の場で、すっかり覇気をなくしたかのように茫然としていました。
そんな鈴の前に現れたのは、あの悪態をついた青年・柊一星です。
実は一星は、鈴の母親・愛子から1週間前に「生前整理」の依頼を受け、その作業に立ち合ったばかりでした。
母・愛子は余命1ヶ月を宣告されていましたが、その後すぐ亡くなってしまったのです。
聴覚障害の一星は、スマホやタブレットで鈴と会話します。
母の愛を知る鈴
鈴は一星に自分が「母に何もしてあげられなかった親不孝娘」と言いました。
しかし一星は、それを否定し鈴に「お客様ボックス」を見せます。
そこには、鈴の母・愛子が集めていた鈴の写真や、びっしり予定が書き込まれたカレンダー、DVDなど。
愛子は決して孤独に生涯を閉じたわけではなかったのです。
一星は生前整理の日、愛子から鈴のことを聞いていました。
「美人女医なの。ホントに可愛いのよ」と。
母の愛に触れた鈴は嬉し涙を流し、改めて母に最後のお別れをします。
後日、鈴は初めて出会った日、一星に巻き付けてもらったマフラーを洗濯し、一星に返します。
そのとき鈴は「でもお前のキス、大したことなかったけどな」と覚えたての手話で伝えました。
このときもカメラを構えていた一星ですが、これを聞いて一星はすぐカメラを下ろし、その場で微笑んだのです。
第2話:恋は出会いから、加速へ…10歳差ピュアラブ、本格始動
覚えたての手話で鈴は一星にマフラーのお礼を言い、嬉しそうに微笑んだ一星は「ありがとう言うなら、お礼して!」と言ったかと思うと、突然鈴の腕を掴み映画館へと向かいます。
圧倒されながら、言われるままに映画館で映画を楽しむ鈴。
その後、2人でハンバーガーを食べているとき鈴は、一星とは10歳差であることが分かります。
しかし一星は、「たった10個だろ?」とまったく気に留めていません。
ハンバーガーを口に頬張り、口元にソースが付いたり、むくれた顔をしたりと子供のように無邪気な一星。
お腹が満たされると一星は、今度は鈴を居酒屋に引っ張ります。
自由すぎる一星に戸惑いながらも鈴は、いつしかこのひと時を楽しんでいました。
居酒屋では一星と同じく遺品整理士の佐藤春(千葉雄大)を呼び出し、遺品整理現場で見つけた伝説と云われるAVの話、そして世界を旅してそこで出会った友達の愉快な話に花が咲きます。
感情を忘れたように働いていた鈴にとって、それは非日常的な光景でした。
鈴の心も、徐々に血の気が通ってきたかのような温かみを感じていきます。
匿名希望の妊婦
そんな折、鈴が働いている「マロニエ産婦人科医院」から呼び出しが掛かりました。
病院に着くと、そこには今まで一度も受診していなかったはずの妊婦(清水くるみ)が、男児を出産していたのです。
ところがこの妊婦は名前を名乗らず、そればかりか「子供なんかいらない!」と言い出し、その場を騒然とさせます。
その場にいた新米産婦人科医の佐々木深夜(ディーン・フジオカ)は、祝福されない赤ちゃんが可哀そうだと受け入れがたい展開に動揺を隠せません。
鈴は、ケースワーカーに相談することを検討しました。
その夜、一星がまた「居酒屋に行こう!」と誘いますが、疲れていた鈴は既続しながらもスルー。
次の日、鈴は例の匿名妊婦にケースワーカーへの相談を勧めます。
赤ちゃんを不憫に思っていた佐々木深夜(ディーン・フジオカ)が匿名妊婦に「赤ちゃんを抱っこしませんか?」と言いますが、匿名妊婦は逆上してこれを拒否。
匿名妊婦は、このあと在ろうことか生んだばかりの我が子を置き去りにして病院から逃亡します。
鈴からこのことを聞いた一星は、子供が可哀そうだと思い妊婦を探しに行くと意気込みました。
赤ちゃんは可哀想ではない
実は一星は、高校生のとき両親を事故で亡くしており、親のいない子供を不憫に思ったからです。
しかし鈴は「赤ちゃんは可哀想ではない!」と言い切ります。
「赤ちゃんも一星も可哀想ではない」と、鈴はそれは他人が勝手に可哀想だと決めつけていることへの憤りを感じていたのです。
そのとき一星は初めて、自分が耳が聞こえないことも両親を亡くしたことも可哀想ではないのだと痛感しました。
鈴はその後、赤ちゃんの保護を依頼して出生届も提出したのです。
その後、雪の降る夜に鈴と一星は偶然出会い、線路を挟んで手話で「雪だね」と会話します。
そして一星は、「雪宮鈴、好きだ」と告白したのです。
第3話:明かされる10年前の秘密…君の涙が教えてくれたこと
一星に告白された鈴でしたが、その場で鈴は「とりあえず、ステイ!」と止めます。
鈴は、自分と一星が10歳差であることをまだ気にしていたのです。
その後、鈴は手話教室に申し込むのでした。
手話教室には、一星が働いている遺品整理会社「ポラリス」の社長・北斗千明(水野美紀)がいたのです。
2人は居酒屋で話すうち、意気投合。
そして、一星がポラリスで働くようになったいきさつを聞きます。
一星は7年前両親を事故で亡くし、そのとき遺品整理に来たのが北斗でした。
そのとき一星は北斗に「ここで働かせてください!」と頼んできたといいます。
そんな一星が、今ではポラリスの顧客満足度No.1になったというのです。
一星の包み込むような優しさは、そんな自らの体験からきたものだということを鈴は知りました。
佐々木深夜のいきさつ
そんなある日、鈴は産婦人科医院の院長・麻呂川三平(三石研)が「たまにはみんなで釣りに行こう!」と奮起するも、当日現場に姿を見せたのは麻呂川院長と鈴と、新米産婦人科医の佐々木深夜(ディーン・フジオカ)のみでした。
3人で釣りをしそこそこ釣れたのですが、途中なんと麻呂川院長が「結婚記念日だったことを忘れてた」と言って、さっさと帰ってしまったのです。
釣れた魚をどうするか困ってしまった鈴と深夜は、深夜の自宅で魚を料理することになりました。
魚をさばく深夜の横で見ていた鈴は、深夜に「どうして産婦人科医になったの?」とふと訪ねます。
既に出会っていた鈴と深夜
深夜は10年前、出産した妻と子供を亡くしていました。よくよく聞くと、鈴が出産に立ち会っていたことが分かりました。
深夜は、亡くなった妻と子供を見て、涙を流していた鈴を見ていたのです。
このとき深夜は「雪宮先生のような産婦人科医になりたい」と強く思ったといいます。
衝撃の事実に、涙を流す鈴。
その涙に深夜が触れようとそっと手を伸ばします。
帰り際、転びそうになった深夜を支えようと、鈴が手を差し伸べました。
しかし、その光景を一星が目撃してしまうのです。
翌日、手話教室で一星が病欠したことを知り、鈴は一星の家にお見舞いに行きました。
そのまま朝まで過ごした2人は、一星が鈴を送ります。
一星は鈴に「鈴がホントに俺を好きだと思うまで、キスはステイします」というと、鈴は「しょうがないなぁ」と一星のおでこにキスをしました。