今回ご紹介するのは、映画『探偵はBARにいる』です。
東直己原作小説を実写化した本作品は、2011年9月に公開されました。
物語の舞台となる場所は札幌の巨大な歓楽街ススキノ。
大泉洋が演じる主人公の俺と、松田龍平演じる高田がトラブルに巻き込まれるちょっと怖いハードボイルドストーリーです。
この記事では、映画『探偵はBARにいる』のネタバレあらすじや出演キャスト、口コミの評価などをご紹介します。
これからご説明するネタバレ内容や、映画が視聴可能なおすすめサブスク配信についても是非参考にしてみてください。
探偵とバー、不思議なコンビの冒険。
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映画『探偵はBARにいる』のあらすじ
探偵の俺と相棒の高田は、いつものように札幌ススキノのBar「ケラーオオハタ」に入り浸っている。
ある日、俺の元にコンドウキョウコと名乗る女性から依頼の電話が入る。
その内容とは、
”ある男に質問をしてほしい、その質問をした時の様子を教えて欲しい”
という奇妙なものだった。
だが、男に接触した直後に俺は何者かに命を狙われ、殺されそうになる。
そんな中、再びコンドウキョウコからの電話が入る。
彼女の依頼を受けるうちに、自分を襲った人物や過去に起きている殺人事件が複雑に絡んでいることを突き止める。
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映画『探偵はBARにいる』のネタバレを徹底解説！
ここでは映画『探偵はBARにいる』のネタバレをラスト結末まで解説します。
一本の依頼人の電話からストーリーは始まりますが、コンドウキョウコを名乗る依頼人の目的とは？
コンドウキョウコからの依頼
札幌「霧島グループ」社長の霧島敏夫が創立20周年パーティーを開催している。
霧島はパーティー終了後の帰宅途中、女性が連れ去られようとするのを目撃し、助けに行くが殺されてしまう。
一年後、札幌ススキノのBar「ケラーオオハタ」にいる俺の元に、コンドウキョウコと名乗る女性から依頼の電話が入る。
それは、
”弁護士の南という人物に去年の2月5日にカトウはどこにいたか聞いてほしい。その質問をした時の南の様子を教えて欲しい”
というものだった。
俺は早速弁護士の南を訪ねて質問をするが、南の答えは「知らない」というものだった。
南に会った直後、俺は何者かに拉致されて雪の中に生き埋めにされる。
ニセ右翼団体「則天道場」とビル放火殺人
俺を生き埋めにしたのは関西系「花岡組」というヤクザの一味と思われ、このままでは気が済まない俺は自分を拉致したグループに報復することにした。
花岡組事務所の隣には「則天道場」という右翼を装った団体がある。
俺は新聞記者の松尾に会い、どういう団体なのかについて情報を聞く。
すると、数年前に札幌の皆楽会館というビルが放火されて女性が亡くなる事件が発生していた。
放火した実行犯は「則天道場」塾生の田口あきらという少年だったという話を聞く。
田口あきらは放火後にシンナー中毒で亡くなっていたという報道だった。
松尾に誘われて高級クラブ「コンチェルト」に行った俺は、美人ママ沙織を紹介される。
沙織の夫は、1年前に亡くなった霧島グループ社長の霧島敏夫だった。
俺が調べを進めると、実は放火で死亡したのは皆楽会館に入っていたスナックキョウコの経営者であったコンドウキョウコだったのだ。
地上げ屋に立ち退きを拒否し続けていたコンドウキョウコを狙った放火の可能性が見えてくる。
俺は放火犯の田口あきらの家を訪ねて田口の母親に話を聞くが、家にいた父親から外へ追い出されてしまう。
「花岡組」と田口あきらの死の真相
再びコンドウキョウコから電話がかかってくる。
次の依頼は、
”シンコーという会社に電話をしてカトウをどこかに呼び出して”
というものだった。
俺は札幌の老舗ヤクザ「桐原組」の若頭である相田に、弁護士の南についての情報を聞きに行く。
相田によると、南は「花岡組」の顧問弁護士をしているという話だった。
「花岡組」が弁護士の南とともに皆楽会館ビルの地上げにも関わっていたのだ。
だが、なかなか地上げに応じないコンドウキョウコを「則天道場」を使って脅そうとする。
ところが実行犯の田口あきらが放火をした際にしくじり、コンドウキョウコを焼死させてしまったのだ。
「則天道場」側の説明では、田口あきらは死亡する2か月前から道場には出入りをしていないはずであった。
だが、シンナー中毒で死亡したことになっていたあきらは、「則天道場」に始末されていたのだ。
それを知った父親の田口幸平は、警察には電話せずに「則天道場」を脅し、息子が殺されたことを秘密にする代わりに現金をもらっていたことが判明する。
「銀漢興産」と沙織への疑い
「則天道場」を訪ねた俺と高田は、副長の佐山に田口あきらの死の真相を問いただすが、銃を突きつけられてしまい逃げ出す。
その後喫茶店でカトウを待ち伏せしていると、現れた人物は俺を雪に生き埋めにした人物だった。
実はカトウは花岡組系の清輪コーポレーション、略してシンコーのカトウで、霧島敏夫殺害の実行部隊でもあったのだ。
俺と高田は喫茶店を出たカトウを尾行する。
地下駐車場に入ったとたんに銃声が聞こえ、駆けつけた時には何者かにカトウが殺されていた。
若頭の相田から、皆楽会館の跡地にアミューズメント施設を建設しようとしている関西の「銀漢興産」岩淵恭輔がすべての黒幕だと教えられる。
そして岩淵恭輔の息子である岩淵貢と、霧島敏夫の未亡人沙織が結婚することも聞く。
俺は、「銀漢興産」に近づく沙織が夫殺しに関わっていたのではないかと考える。
コンドウキョウコからの最後の電話
30万円が振り込まれ、コンドウキョウコから最後の電話が入る。
依頼は沙織の披露宴をする日に、小樽のハーバーライトという喫茶店へ行き、ある人物に伝言をすることだった。
小樽へ向かった俺は喫茶店で目的の人物を待つが、いくら待っても相手の人物が現れない。
突如俺は沙織が依頼人のコンドウキョウコを名乗っていたことに気づく。
沙織は自分の目的を果たすため、嘘の依頼で小樽へ行くように指示していたのだ。
沙織の復讐
沙織に電話をかけた俺は、駅のベンチの下に置いてあった手紙を読んで欲しいとお願いされる。
沙織は霧島敏夫を愛しており、娘のコンドウキョウコが放火により殺されてひどく悲しむのを見ていたのだ。
霧島は事件の真相を徹底的に調べ、黒幕がかつてビジネスで霧島を裏切った「銀漢興産」であることを知ったのだ。
そして「銀漢興産」を追求しようとした霧島は、創立パーティーの日に殺されてしまったのだ。
沙織は敵に潜入するために岩淵恭輔の息子と結婚し、夫のために復讐しようと決意したのだ。
夫殺しの実行犯であるカトウを殺したのも沙織だったのだ。
披露宴の最中に沙織は南、岩淵恭輔、岩淵貢を銃で殺して自殺する。
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映画『探偵はBARにいる』の主要キャスト一覧！松田龍平の演技に注目！
ここでは映画『探偵はBARにいる』の主要キャストを紹介します。
大泉洋演じる探偵の「俺」と、松田龍平演じるちょっとやる気のない助手高田のコンビの他に、ベテラン俳優が出演する豪華キャストにも注目してみてください。
俺(探偵)…大泉洋
札幌ススキノのBar「ケラーオオハタ」を拠点に活躍する私立探偵。
顔が広く、あらゆる人脈を活かして依頼人を守る。
高田…松田龍平
俺の相棒兼運転手で、北海道大学農学部の助手。
空手の師範だが、やる気がなくマイペースで寝てばかりいる。
古い愛車を乗り回し、俺がピンチの時に助ける。
沙織…小雪
クラブ「コンチェルト」のママで、霧島敏夫の元妻。
後に関西の裏社会「銀漢興産」の息子と結婚をする。
霧島敏夫…西田敏行
「霧島グループ」社長。
暴漢に襲われていた女性を助けようとして殺害される。
霧島グループの従業員の誰からも慕われていた人物。
近藤百合子…竹下景子
コンドウキョウコの母親で、霧島敏夫は元夫。
キョウコが幼い頃に霧島が姿を消してしまい、のちに別な男性と再婚。
カトウ…高嶋政伸
弁護士の南と接触した俺を拉致したグループのリーダー。
裏社会花岡組の関係者と思われ、その後も俺を執拗に狙うが地下駐車場で銃に撃たれて死亡する。
南…中村育二
弁護士。
暴力団、花岡組の顧問をしている。
佐山…波岡一喜
暴力団の花岡組が主催する右翼団体「則天道場」副長。
右翼団体は表向きで実際はニセ団体である。
岩淵恭輔…石橋蓮司
関西の裏社会の黒幕。
「銀漢興産」会長でもあり札幌にも勢力拡大をする中、霧島敏夫と仲違いをしていた。
岩淵貢…本宮泰風
「銀漢興産」社長で岩淵恭輔の息子。
沙織と結婚をする。
相田…松重豊
札幌の暴力団「桐原組」の若頭。
俺に裏社会の情報を教える。
松尾…田口トモロヲ
北海道日報の記者で、俺に情報を提供する。
田口幸平…有薗芳記
則天道場の元塾生だった田口あきらの父親で、まともに働かずに妻と息子に暴力をふるう。
後にカトウ達に殺害される。
田口康子…阿知波悟美
田口あきらの母親。
夫のせいで一緒に殺される。
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映画『探偵はBARにいる』は本当に怖い？その理由とは？
映画『探偵はBARにいる』が怖いという意見もあるようです。
その理由がなぜなのか考察してみました。
ひとつは札幌の繫華街ススキノを舞台にしているため、探偵の俺はたびたび怪しい人物と接触することが多いです。
そのため、ヤクザなど裏社会の「怖い人たち」が登場するシーンがあるからではないでしょうか。
また、話の途中には暴力や殺害されるシーン、大量の血が流れ出る場面なども出て来ます。
結末でも銃乱射もあったりしますので、見る人によってはグロい、怖いと感じるのかもしれません。
映画『探偵はBARにいる』はＰＧ-12に指定されていますので、12歳未満のお子さんが見る場合は暴力シーンがあることを前提で観賞したほうが良いでしょう。
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映画『探偵はBARにいる』原作との違いとその魅力を比較
ここでは、映画『探偵はBARにいる』原作との違いと魅力について解説します。
- 映画は東直己原作小説の第二作目『バーにかかってきた電話』を映像化したものであり、映画と原作小説ではタイトルが違う。
- 映画版では「Bar」と表記されているが、本来の原作では「バー」である。
- 小説の主人公「俺」は探偵兼便利屋である。
- ときにはお酒を飲んだり博打が好きな遊び人の一面もあるが、映画では大泉洋が「俺」を魅力ある人物として演じている。
- 映画は小説『バーにかかってきた電話』の内容をほぼ忠実に再現。
- 映像化することによって小説の世界観がより楽しめる作品に仕上がっている。
上記のような点で、違いがあります。
映画『探偵はBARにいる』の評価
映画『探偵はBARにいる』に出てくるBar「ケラーオオハタ」や喫茶モンデ、高田のおんぼろの愛車ビュートなど、昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気です。
大泉洋が札幌の街を颯爽と駆け抜け、そこに松田龍平演じる淡々とした助手というミスマッチなバディの組み合わせが面白い。
話はハードボイルドだけれど、コメディ要素もありつつ推理もの少々のバランスが取れた作品といえます。
訳アリで謎めいたクラブの美人ママ沙織役の小雪、不気味なヤクザを演じた高嶋政伸、若頭の松重豊など脇を固める俳優陣も印象に残ります。
映画『探偵はBARにいる』の感想や口コミ
ここでは、映画『探偵はBARにいる』のSNS上での感想や口コミを紹介します。
原作を読んだことがある人も無い人も、大泉洋とハードボイルドの組み合わせに期待が高まる作品でしたが、実際に見た人の感想はどうだったのでしょうか。
【探偵はBARにいる】
原作は小説。公開当時に観た感想は忘れ去られた和のハードボイルド映画が帰ってきたなーとしみじみしたもんです。こうゆう社会人のはみ出しものがカッコよく活躍する作品って本当に減ったよねぇ。好きがこうじて聖地巡礼で札幌まで行った。続編も安定してて良い。#ﾀｦ映画備忘録 pic.twitter.com/YhkmQ8sG6p— tawo (@tawotawo_R) April 14, 2020
先週末に映画「探偵はBARにいる」を観たので感想。良作探偵映画だし、原作の雰囲気を見事に再現してる。一部気になる点はあるにせよ、ケラーオオハタのギムレットや喫茶モンデのナポリタンが映像で見られるのはなかなかに感動。原作再現度で言えばかなり高い水準
— kouhosya_いっち〜 (@kouhosya) February 10, 2020
「探偵はBARにいる」感想。暴力と人情が溢れる繁華街で、ハードボイルド気取りなのに直情型で現実を打破しようと足掻く主人公＝好き。キャストもストーリーも素晴らしくて、無駄なシーンは１つもない。小雪様はエルフの女王なのかっていう神々しいまでの美しさ。
— 安寿 (@ange_3egusa) July 16, 2018
”こういう社会のはみ出し者が活躍する作品が減った”
”原作の雰囲気を見事に再現してる”
”キャストもストーリーも素晴らしく、無駄なシーンは1つもない”
など、原作を知っている人からは再現度が高いストーリーであるという感想が見られました。
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まとめ
この記事の内容を簡単にまとめると、
- 映画『探偵はBARにいる』は2011年9月に公開され、東直己原作のススキノ探偵シリーズ第二作目『バーにかかってきた電話』を映像化したものである。
- 大泉洋演じる探偵の俺と松田龍平演じる助手の高田がバディを組んで札幌ススキノを舞台に依頼人の仕事を請け負うハードボイルド映画。
- 昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気ただよう作品。
今回この記事では、映画『探偵はbarにいる』のネタバレあらすじを紹介！怖いと言われる内容とは！？と題してくわしくご紹介しました。
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