第16話:嫉妬
判官だとばかり思っていた人が、王様だったことをようやく理解したトンイ。
細長い紙の暗号についても、ソ・ヨンギが解明しそれを粛宗に報告します。
細長い紙を筒に巻き付けると「青坡(チョンパ)」という文字になり、南廟近くの川辺がある地域の名でした。
粛宗は、そこに密貿易の証拠となるものがあると睨み、清が問題視する前に罪の立証を急ぐよう命じます。
慕華館(モファグァン)に忍び込んだトンイの罪は、この手柄によって罪は問われません。
そのころ大使の報告で、密貿易商のキム・ユンダルが自害したと。
清の臣下が無実であることの証明をしたというのです。
この件を問題視しない条件は、トンイの身柄を要求してきました。
調査が謀略であったか否かを調べる権利があると中朝したのですが、粛宗は一切認めません。
チャン・オクチョンに会った粛宗は、このことを話すとオクチョンは「では、トンイを渡さないおつもりですか?」と聞くと、粛宗は「もちろんだ。あの者に罪はない。例え代償を払おうと、今回は原則通りに処理する。幼い女官に罪は着せられない」と断言しました。
トンイに対するこだわりが強すぎると感じたオクチョンは、一抹の不安を感じます。
第17話:疑惑の煎じ薬
自害したと思われていたキム・ヨンダルは実は生きているとトンイは言います。
ヨンダルは白斑という慢性的な皮膚疾患の跡が、遺体にはありませんでした。
それゆえ遺体は別人であると断言できるというのです。
こうしてキム・ヨンダルも捉えられ、事件は解決されます。
そんな中吉報が届きました。
チャン・オクチョンが懐妊したというのです。
粛宗の子を身ごもり、オクチョンは淑媛(スグォン)に任命され王子を出産したため、禧嬪(ヒビン)へと昇進しました。
南人(ナミン)派は、王子を元子冊封を上奏しています。
明聖大妃(ミョンソンテビ)はこれを拒み、講義のために断食をしたため衰弱していました。
明聖大妃に処方された煎じ薬に、怪しい点があると投書があり、極秘に捜査が依頼されたのです。
内医院(ネイウォン)の関与についてトンイは「断じて禧嬪様とは違うと信じていますが、もし本当なら禧嬪様でも罪を受けるべきでしょう」と正義感を見せます。
チャ・チョンスの調べで煎じ薬には問題はないが、他の薬と併用で毒になる薬剤があると聞かされ、就善堂(チュソンダン)の女官部屋で書籍に挟んでいた紙切れがあったことを思い出しました。
それは漢方の薬草の名前です。
第18話:驚きの証言
禧嬪付きの女官ヨンソンが、チャン・ヒジェの指示で煎じ薬を医官に届けたことを知ったチャン禧嬪は激怒します。
兄ヒジェは、すべては上の位を手にする夢を叶えるためだと答えました。
しかしオクチョンは「こんな汚い手は考えていませんでした!」と反論します。
ところがヒジェは「いいえ、禧嬪様も望んでいたはずです。正当なやり方で上にのし上がれるとお思いですか?今までそれができたお方は、裏で汚い手を使っている者がいたからです」
そして、トンイは自分が始末するとまで言いました。
やりたくないと泣き崩れる禧嬪でしたが、それでも嫌とは言いとおせなかったのです。
内医院(ネイウォン)で、薬剤使用が確かである日誌を手に入れました。
その日誌を持ってトンイは禧嬪に会います。
禧嬪は、そのことを知っていたと言いました。
自分の命で医官に作らせた煎じ薬だと、そしてそれは幼い王子のために作らせたともいうのです。
トンイは「あんな強い煎じ薬が王子のためだなんて、私に信じろと?一体どうしてこんなことを!」
王子の薬だと言い張ってもトンイにまで認めさせることはできませんでした。
第19話:恩人との決別
禧嬪は、煎じ薬を呑んだ明聖大妃(ミョンソンテビ)が生死の境をさまよう病状になったことで、それを王妃である仁顕(イニョン)にその罪を着せたのです。
粛宗は、明聖大妃(ミョンソンテビ)が病に伏せる前、激しい口論をしたままになっていました。
もしこのまま明聖大妃(ミョンソンテビ)が他界したらと、悔やんでいたのです。
しばらく心痛で誰にも会おうとしなかった粛宗(スクチョン)は、少し夜風に当たろうと宮中を散歩していたとき、トンイに会います。
トンイもまた禧嬪の罪に落胆していたため寂しそうにしていました。
粛宗は、今回のことはすべて禧嬪の行いであったことも知り心を痛めていましたが、王として禧嬪の罪は許せるものではありません。
仁顕王妃に上奏した医女も特定され、医女は医官が煎じ薬に細工をするのを見たと証言しています。
医官は、王妃に細工をしろと指示されたというのです。
しかしこれらはすべて、仁顕王妃に罪を着せた禧嬪が粛宗に王妃の罪だと信じさせるための捏造でした。
粛宗は、義禁府(ウイグンブ)に捜査を廻します。
そして王妃付きの女官とその親族も捕らわれてしまいました。
第20話:王妃降格
宮中では、仁顕(イニョン)王妃が煎じ薬に細工をさせ、それを禧嬪のせいにしたという噂が広まります。
噂は仁顕王妃の知るところとなりました。
トンイは、禧嬪に会いました。禧嬪からは「お前はもうこの件にはかかわるな。溝に吸い込まれたくなかったら黙っていた方がよい」と。
トンイは「禧嬪様は、私にとって人生を開いてくださった希望の存在でした。この御恩は一生忘れません。
でもこれからの禧嬪様には、もうついて行くことはできません。」
粛宗は仁顕王妃に会い、医女らの証言を告げます。
仁顕王妃は「王様、それを信じるのですか?」と尋ねると粛宗は「信じてはいない。だが、自白の根拠を調べなければならない」と答えました。
そして自分に大妃を殺す理由がないとも言います。
粛宗は禧嬪にも会い、「今までどれだけ嫉妬や計略があったか、ご存じのはずです。さんざん傷付けられた挙句、今度は大妃様の殺害だなんて」と憤慨して見せます。
しかし粛宗は仁顕王妃と禧嬪の証言どちらも信じることはできないが、どちらかが真実であるからそれを暴く必要があると従事官であるソ・ヨンギに話しました。
この時すでに、仁顕王妃の降格する話も進められていたのです。
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