幼き日の友情が、王を支える力となる
韓国ドラマ『イ・サン』を
▲31日間無料トライアル▲
\U-NEXTが一番おすすめ/
第21話:市場の反乱
サンの政治改革ではソンヨンが画員として活動できるようにする、つまり性別や身分を弊害とせず、能力を発揮できるようにすることです。
また市場では貧しい闇商人たちが自由に商売ができるように、老論派と結託して市場を占領していた専売商人の取り締まりを強化します。
茶母(タモ)に筆を執らせることが許されなかった慣例でしたが、5位以内に入賞すればソンヨンの才能を認める約束を、サンは画員たちと取り付けていました。
ソンヨンは、みごと5位以内で入賞することができたのです。
画員たちは納得できませんでしたが、審査員たちのソンヨンの絵に対する評価は絶大であり、ソンヨンは堂々と絵を描くことができるようになります。
サンの政治改革により市場が闇商人も自由に商売ができるようになると、専売商人によって暴利をむさぼっていた老論派は、いわば生命線を絶たれることになります。
チョン・フギョムは専売商人を焚きつけ、自分たちの商品に火をつけさせます。
市場に供給されていた商品が姿を消し、民の生活がますます苦しいものになりました。
サンは中傷されますが誠意を見せ謝罪し、必ず改革案の成功を誓います。
商人たちは驚き感動するのでした。
第22話:流血の罠
ホン・グギョンは、市場から商品が姿を消したのはチョン・フギョムの仕組んだものと睨み、すぐに調査を開始します。
ホン・グギョンの考え通り、チョン・フギョムは金で民衆を買収し、集会を開こうとしていることを知りました。
さっそくグギョンは、担当官庁の漢城府(ハンソンブ)に集会を穏便に解散させるよう書信を送ります。
ところが、これこそがチョン・フギョムの仕掛けた罠だったのです。
チョン・フギョムはホン・グギョンからの書信を破り捨て、流血騒ぎを起こすよう指示していました。
しかし今回の騒ぎは、そもそもホン・グギョンが集会の事実を知りながらサンに報告せず、独断でことを進めたことが彼の失脚でした。
サンもこれにはグギョンに対して失望し、怒りをあらわにします。
これは王・英祖(ヨンジョ)も同じで、このような事態を招いたのは今回のサンの改革のせいだとサンを許せなかったのです。
ついには図画署(トファソ)の画員らもソンヨンが自由に絵を学ぶことに反発し、サンの改革にも避難し始めました。
普段大人しいソンヨンは、自分のことは何を言われてもいいが大切なサンを悪く言われるのは我慢ならず、ソンヨンらしからぬ怒りをあらわにしています。
第23話:王妃の陰謀
今回の騒ぎは老論派の影のボスである貞純(チョンスン)王妃の仕業で、次なる攻撃の準備に掛かっていたのです。
サンは英祖(ヨンジョ)から摂政を撤回され、ホン・グギョンはサンの立場が危険にさらされると判断し、チョン・フギョムの罠だったことは告げずにサンの元を去りました。
貞純王妃の兄・キム・ギジュが、サンの腹違いの弟・恩彦君(ウノングン)と、もう一人の弟・恩全君(ウンジョングン)に接近します。
貞純王妃はサンの廃位後この二人の内どちらかを王位に就かせ、自らは摂政を行う腹積もりでした。
それを知ったファワンが怒り、貞純王妃との関係に暗雲が立ち込めます。
一方、サンは英祖から改革に失敗した原因を諭されていました。
英祖は「王がすべき第一は、民を慈しむ心を持つこと。
良い者も悪い者も、強い者も弱い者もすべてを包み込む度量の深さが必要」と。
またサンが頭で考えているだけの机上論で改革にあたったことも、完全否定しました。
すっかり自己嫌悪に陥ったサンは、5日間書庫に引きこもったのです。
しかしサンを心配したソンヨンがテスに託し、これを見たサンは立ち直ります。
サンはテスと共に、お忍びで市中を見て回りました。
これが英祖の「机上論」にしない行いです。
第24話:不吉な宴
サンがテスと共にお忍びで廻った市中で、ある一人の老人と出会います。
老人は現在の朝廷が抱える問題を鋭く見る眼力と、農機具と農法を独創的に実施しているのを見て、サンは身分を隠し老人の教えを請いました。
あるとき老人が「サンは命を狙われている」と言い、さらに「大勢の人々の中、火の海に包まれる」と予言します。
一方、貞純(チョンスン)王妃の兄・キム・ギジュが「今度こそサンの暗殺を見事に実行する」と豪語し、近く行われる儺礼戯(ナレイ)の宴の場でサンを暗殺するというのです。
そのころ老人の予言が気になっていたテスは、今は浪人生活を送っているホン・グギョンの元へ助言を求めに行きます。
ホン・グギョンは、「火の海、大勢の人々」からヒントを得、テスに隠密の指示を出しテスが動き出すのです。
一方、悪鬼を追い払う宮中儀式である儺礼戯(ナレイ)の宴が開かれるので、図画署(トファソ)は当日までに厄払いの絵を400枚準備しなくてはなりません。
しかも例年の倍の数とあって、パク図画署長が油絵を写し紙にして茶母(タモ)たちに下書きさせるという妙案を出します。
ソンヨンからこのことを聞いたサンは、自分の改革も役に立ったと感激しました。
第25話:華やかな暗殺計画
サンの暗殺を企てていた貞純(チョンスン)王妃の兄・キム・ギジュが、儺礼戯(ナレイ)の宴で暗殺を実行するための火薬を受け取っていました。
丁度そこでサンと出くわしたのです。
サンに何を持っているのかと尋ねられたギジュは、正直に火薬だと答えました。
一方、テスからの情報で儺礼戯(ナレイ)の宴でサンの暗殺が実行されると疑っているホン・グギョンですが、自身は職を辞しているため武官のカン・ソッキとソ・ジャンボに貞純王妃と兄を監視するようテスに命じます。
同時にサンの側近であるナム・サチョとチェ・ジェゴンにも、疑惑を伝えるよう命じました。
ジェゴンはすぐサンの元へ駆け付けますが、老人との出会いで明るくなりキラキラした目で穏やかに過ごしているサンを見ると、暗殺が企てられていることなど到底言えません。
ファワンとフギョムは暗殺計画を阻止しようと、キム・ギジュの動きを探りました。
サンの護衛のジャンボがギジュの動きを嗅ぎまわっていることで、貞純王妃は計画中止を命じます。
しかし兄キム・ギジュは、独断で計画を実行してしまうのです。
そのころサンは、「両班の生まれだが正室の子でないから官職は望めない」という二人の若者に出会います。