「2023年国内興行収入1位」や「第46回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞」、「FILMARKS MOVIE AWARDS2023邦画部門第1位」など、名だたる賞を総なめした作品である”映画スラムダンク”こと「THE FIRST SLAM DUNK」。
作品の評価はかなり高く、満足度の高い作品として広く知られていますが、宮城リョータがアメリカ行きを決めたラストシーンが、ファンを中心にさまざまな考察が飛び交っています。
本記事では、映画スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)のラストについてのネタバレ考察を紹介します。
また、作品概要やあらすじ、キャスト一覧も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
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映画スラムダンクのラストシーンとは(ネタバレ有り)?
広島県で開催された高校インターハイでの淞北vs山王工業の試合に勝利した宮城リョータは、地元である神奈川県に戻ると海辺にて母・宮城カオルと再会します。
リョータとカオルは、過去に亡くなったリョータの兄である宮城ソータを巡って、良好な関係とはいえないものの、カオルは陰ながらリョータのバスケを応援していました。
そんな中、山王工業に勝利したリョータは母親と再会し、今までの関係について和解しました。
そして、映画スラムダンクのラストシーンでは、アメリカにてバスケをプレイし続けている元・山王工業高校バスケ部のエース・沢北栄治と、渡米してバスケをすることを決めた宮城リョータがマッチアップしている姿でした。
原作では母・カオルとのシーンや背景についてまったく触れられていないことや、リョータがアメリカに渡ってバスケを続ける部分が描かれていなかったため、映画スラムダンクではじめて触れられたこの部分について驚いたファンの方も多かったのではないでしょうか。
映画スラムダンクのラストシーンで宮城リョータの渡米が描かれた理由
映画スラムダンクのラストシーンで宮城リョータの渡米が描かれたことについて、考えられる理由は以下の通りです。
- アメリカで活躍する日本人バスケプレイヤーが登場したから
- 原作者・井上雄彦先生がスラムダンク奨学金を支援しているから
それぞれの理由について、以下で詳しく解説します。
アメリカで活躍する日本人バスケプレイヤーが登場したから
映画スラムダンクで、宮城リョータが渡米した姿が描かれたことは、日本人初のNBAプレイヤーである田臥勇太(たぶせ ゆうた)選手の存在が大きく関わっていることは間違いありません。
宮城リョータの身長は168cmで、日本でプレイするときでも身長の壁を痛感しているシーンが登場するほど、低身長による不利を痛感していたことから、井上先生も当時は日本人がNBAで活躍することをどこか夢のように思っていた部分もあったのでしょう。
しかし、スラムダンクの連載が終了してから、177cmとバスケプレイヤーの中では低身長と言われることもある身長である田臥勇太選手がNBAプレイヤーとなったのです。
このように、日本人がNBAで活躍できることが証明されている現在において、日本人がアメリカでバスケをプレイすることをポジティブに描き、日本人もどんどんアメリカでバスケに挑戦してほしいというメッセージが井上先生から伝わってきます。
原作者・井上雄彦先生がスラムダンク奨学金を支援しているから
このコピー、ほんといいな。
スラムダンク奨学金 pic.twitter.com/Rft2AVNtoX— ことばと広告 (@kotobatoad) August 28, 2023
スラムダンクの原作者である井上雄彦先生は、「スラムダンク奨学金」というアメリカ留学支援を行っています。
宮城リョータは父親を亡くしている金銭的に裕福ではない家庭で育ちました。
現実世界でも、バスケへの情熱や才能があるのにも関わらず、金銭的な問題からアメリカでのバスケに挑戦できないような子どもたちにもチャンスを与えられるように、「スラムダンク奨学金」が用意されているのです。
このように、金銭的な問題でバスケのチャレンジをやめてほしくないという井上先生の強い情熱が、映画スラムダンクのラストシーンを描いた理由になっていることは間違いないでしょう。
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映画スラムダンクのあらすじ
インターハイ2回戦の淞北vs山王工業戦を、湘北高校2年生のポイントガードである宮城リョータ視点で描かれた物語です。
山王戦だけではなく、宮城リョータの過去や母親との関係性などが描かれています。
以下、「THE FIRST SLAM DUNK」の公式ホームページにて公開されているプロローグです。
いつも余裕をかましながら、頭脳的なプレーと電光石火のスピードで相手を翻弄する湘北の切り込み隊長、ポイントガード・宮城リョータ。
沖縄で生まれ育ったリョータには3つ上の兄がいた。
幼い頃から地元で有名な選手だった兄の背中を追うように、リョータもバスケにのめりこむ。
高校2年生になったリョータは、湘北高校バスケ部で、桜木、流川、赤木、三井たちとインターハイに出場。
今まさに王者、山王工業に挑もうとしていた。
映画スラムダンクの作品概要
ここでは、映画スラムダンクの作品概要について詳しく解説します。
作品概要
映画スラムダンクこと「THE FIRST SLAM DUNK」は、2022年12月3日に公開された映画です。
原作漫画のなかでも屈指の人気エピソードとなる淞北vs山王工業戦が中心の内容となっていますが、淞北vs山王工業戦はいままでアニメ化されていなかったことや、劇場版公開前に映画の内容を公開していなかったことから、映画冒頭で驚いた原作ファンは数多いでしょう。
そんな「THE FIRST SLAM DUNK」では、大枠は原作にもある淞北vs山王工業戦が描かれることとなりましたが、原作に比べてギャグ要素が少なくなっていたり、エピソードの内容やキャラクターの一部がカットされるなど、劇場版に合わせた内容となっています。
また、もっとも原作と異なる部分は、原作ではまったく描かれなかった宮城リョータの過去や母親との関係性が描かれたことです。
宮城リョータの過去には兄であるソータの死や、ソータの死を乗り越えられずにいる家族の心情などが含まれるため、原作よりもシリアスシーンが重視されているようにも感じられました。
キャスト
映画スラムダンクのメインキャラクターのキャストは以下の通りです。
- 宮城リョータ:仲村宗悟
- 三井寿:笠間淳
- 流川楓:神尾晋一郎
- 桜木花道:木村昴
- 赤木剛憲:三宅健太
- 赤木晴子:坂本真綾
- 木暮公延:岩崎諒太
- 彩子:瀬戸麻沙美
- 安西先生:宝亀克寿
- 高宮望:こばたけまさふみ
- 野間忠一郎:松田健一郎
- 水戸洋平:小林親弘
映画スラムダンクで主人公となる宮城リョータ役を務めた中村宗悟は、TSUKIPRO THE ANIMATIONの久我壱星や、アイドルマスターSideMの天道輝が代表作となる声優です。
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まとめ
本記事では、映画スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)のラストについてのネタバレ考察を紹介しました。
エンディングテーマとなった10‐FEETの「第ゼロ感」」の曲の使い方や、山王戦の終盤で無音になる瞬間、試合の臨場感など、作品としては文句のつけどころのないほど完成度の高い映画でしたが、原作では触れられなかった宮城リョータの過去、そして衝撃のラストシーンは原作ファンの多くを驚かせました。
劇場での公開が終了し、レンタルやサブスクでも視聴できるようになることは近いため、ラストシーンの考察を含めて何度も見返してみてはいかがでしょうか。