『十角館の殺人』のネタバレをラスト結末まで紹介！犯行の動機や叙述トリックも解説！

実写化するのが困難だと言われていた綾辻行人の傑作ミステリー小説、『十角館の殺人』の謎を解き明かしたいと思いませんか？

2024年3月22日に、実写映像がHuluから独占配信されます。

全世界シリーズ累計670万部の大ベストセラーのこの作品。

今回の記事では、小説の結末までのネタバレや、その背後に隠された動機、叙述トリックについての解説をしていきます。

『十角館の殺人』のラストに至るまでの重要なポイントを、わかりやすく紹介します。

読んでいるだけで、まるで小説の中にいるかのような感覚を味わえるでしょう。

そして、この記事を読み終わったとき、あなたは『十角館の殺人』の謎を完全に理解し、その魅力にさらに深く引き込まれるはずです。

『十角館の殺人』のあらすじ

『十角館の殺人』は、綾辻行人さんのデビュー作であり、本格ミステリーの金字塔。

この作品は、大学のミステリ研究会の七人が、孤島にある十角形の奇妙な館を訪れるところから始まります。

彼らは次々に殺されていき、推理小説の要素が存分に活かされたストーリー展開。

物語は、「殺人事件のある島」と「日本本土」という二つの場面で進行します。

緻密なトリックや復讐の動機、そして叙述トリックによる意外な展開が読者を引き込みます。

作品のクライマックスには、衝撃的な一行が登場し、視聴者を驚かせることでしょう。

また、この小説は綾辻行人さんの「館シリーズ」の第一作目であり、シリーズの中でも特に評価が高い作品です。

読書好きならば、ミステリー好きでなくても楽しめる内容となっています。

『十角館の殺人』は、その独特な設定と巧妙なプロットで、全世界の読者を魅了し続けています。

読み始めれば、その世界にどっぷりと浸かること間違いなしです。

『十角館の殺人』のネタバレをラスト結末まで！

ここからは『十角館の殺人』のネタバレあらすじを紹介します。

『十角館の殺人』は、綾辻行人さんの鮮烈なデビュー作で、新本格ミステリの源流とされる作品です。

『十角館の殺人』は、ただのミステリ小説ではなく、読む者の想像力を最大限に刺激する一作です。

謎多き「歪んだ館」

『十角館の殺人』の舞台は、一筋縄ではいかない孤島と、その上に建つ特異な十角形の館です。

この不思議な館は、物語の中核を成す謎を包んでいます。

館の構造自体が物語の進展に重要な役割を果たし、その神秘的な雰囲気が独特の緊張感を生み出しています。

物語の中心となるのは、大学のミステリ研究会のメンバーたち。

彼らはそれぞれに有名な推理作家の名を取ったニックネームで呼ばれ、このニックネームが物語の重要な伏線となっています。

エラリイ、アガサ、ヴァン、ポウ、ルルウ、カー、オルツィといった個性豊かなキャラクターたちは、互いに謎を解き明かすために協力し合いながらも、疑心暗鬼に陥ることも。

『十角館の殺人』では、この孤立した館で起こる一連の殺人事件が謎を深め、読者を物語の世界へと引き込んでいきます。

緻密に構築されたプロットと予想外の展開は、ミステリ小説の醍醐味を存分に味わうことができるでしょう。

青屋敷の惨劇

『十角館の殺人』は、中村青司が設計した青屋敷の全焼という、衝撃的な事件から幕を開けます。

この青屋敷は、角島という孤島に位置し、特異な設計が特徴的です。

ある日、青屋敷は全焼し、その焼け跡から中村青司とその妻・和枝、そして使用人である北村夫妻の計四名の他殺体が発見されます。

特に和枝の遺体は左手首が切断されており、これは後の事件の手掛かりとなります。

事件のもう一つの謎は、当日庭の手入れに来ていた庭師・吉川誠一の遺体が見つからず行方不明になっていることです。

警察は、吉川が犯行の後逃亡したと結論付けます。

十角館での連続殺人

『十角館の殺人』の物語は、青屋敷の悲劇から半年後に推理小説研究会のメンバー7人が孤島の十角館へ合宿に訪れることで新たな局面を迎えます。

この合宿は、静かな楽しいひと時になるはずでしたが、想像を絶する恐怖へと変わっていきます。

青屋敷の事件の影響を受けながらも、メンバーたちは孤立した環境で推理ゲームを楽しもうとします。

しかし、その合宿は突如として連続殺人事件の現場へと変貌。

一人、また一人と犠牲者が増えていき、残されたメンバーたちは次に狙われるのは自分ではないかという恐怖に駆られます。

犯人はこの孤島のどこかに潜んでおり、次の犠牲者を狙っているのではないかという疑念が、メンバーたちの心を支配します。

この連続殺人は、ただの暴力行為ではなく、過去の出来事や登場人物たちの関係性と深く結びついています。

館での殺人について

・カーの毒殺

物語の中で最初に殺されるのはカーです。

彼はコーヒーに混入された毒により命を落とします。

この出来事が物語の緊張感を高め、他のメンバーに不安と疑念を植え付けます。

・ルルウとアガサの死

次に、ルルウが撲殺され、アガサが浴室で毒殺されるという、さらに衝撃的な事件が発生します。

これらの事件は、犯人が内部にいる可能性を高め、残ったメンバーの心理的圧力を一層強めます。

・ポウの毒殺

その後、ポウがタバコに仕込まれた毒により死亡します。

この時点で残されたのは、エラリイとヴァンの2人だけ。

彼らは犯人を見つけるために、より緊迫した推理を展開します。

真相への道

『十角館の殺人』の真相は、複雑な謎と緻密な計画の中で徐々に明らかになります。

物語のクライマックスでは、犯人がヴァン、すなわち守須であることが判明し、その動機と計画の全貌に驚かされます。

守須は、自らの愛した千織の死に復讐するため、長期間にわたり計画を練り上げていました。

彼の行動の背後には、深い悲しみと復讐心が渦巻いており、これが彼を推理小説研究会のメンバーに対する一連の殺人へと駆り立てたのです。

物語は、守須が如何にして十角館の殺人を計画し、実行に移したのかを徐々に明らかにしていきます。

彼の計画は極めて巧妙で、事件の最中に本土に戻ってアリバイを作り上げる手段も用意していました。

さらに、守須の行動は、千織との関係や彼女の死にまつわる謎を解明する鍵となります。

彼の動機は単なる復讐心だけではなく、愛と憎しみの複雑な感情が絡み合っていることが浮き彫りになります。

衝撃の結末

『十角館の殺人』は、守須が自分の罪を告白する手紙が入った小さなガラス瓶を発見し、偶然通りかかった子供に島田潔（警察官）に渡すよう依頼するという衝撃的な結末で幕を閉じます。

この行動は、彼の深い内心の葛藤と罪悪感を象徴いるのではないでしょうか。

罪の重圧と自己の行動に対する後悔が守須を追い詰め、最終的には自らの罪を告白する選択をします。

ガラス瓶に封じられた手紙は、彼の罪の告白であり、彼の心理的な苦痛の表れです。

彼は自分の行動の結果として起きた悲劇と向き合い、最後には自己の罪を認めます。

読者の感想

『十角館の殺人』は、その複雑で巧妙な内容と、物語の最後に訪れる「たった一行」の衝撃的な展開で、読者を深く驚かせる作品です。

この一行は、物語の全体像を一変させ、読者に強い印象を残します。

読者の間では、作品の結末やキャラクターの運命についての議論が盛んに行われています。

この作品は、ただのミステリー小説に留まらず、人間の心理や道徳的な問題を巧みに織り交ぜた深い作品として評価されています。

多くの読者は、『十角館の殺人』が提供する謎解きの楽しさや、物語の深いテーマに引き込まれ、共感や感動を共有しているようです。

この作品は、ミステリー小説の魅力を存分に味わわせるとともに、読者に思考の余地を提供し、心に残る作品として語り継がれていくことでしょう。

小説『十角館の殺人』の叙述トリック

綾辻行人さんの『十角館の殺人』は、その叙述トリックの妙技で知られるミステリー小説です。

本作の最大の特徴は、読者の期待を裏切る衝撃的な展開と、緻密に計算された物語構造にあります。

この小説では、クローズド・サークルとしての孤島「角島」が舞台となり、推理研究会のメンバーたちが連続殺人に巻き込まれます。

作中で描かれる連続殺人は、「犯人役」「被害者役」「探偵役」と書かれた7つのプレートに従って行われ、その見立て殺人が物語の中心的なトリックの一つとなっています。

物語の大きな転換点は、守須とヴァンが同一人物であることが明らかにされる場面です。

この展開は、読者に対する叙述トリックの一例で、物語の主要な視点が犯人側に移り変わることで、ヴァンの犯行動機や殺害方法が明かされます。

『十角館の殺人』は、その叙述トリックにより、読者を物語の世界に深く引き込むと同時に、一行で全てが覆る衝撃の結末を提示します。

この大胆な手法は、ミステリー文学界において高い評価を受けています​​​​​​。

『十角館の殺人』の見どころ

✦•• 配信まであと2ヶ月 ••✦

《十角館のスタジオセットに潜入》

謎多き殺人事件の舞台となる“十角館”には随所に十角形が…。

あなたはいくつ見つけられますか？

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈#Hulu オリジナル「 #十角館の殺人」
3月22日(金)独占配信 pic.twitter.com/g0TSlh2uGZ

— 「十角館の殺人」Huluオリジナル【公式】 (@jukkakukan) January 22, 2024

『十角館の殺人』は、綾辻行人による本格ミステリーの傑作で、その見どころは多岐に渡ります。

特に、物語の「驚愕の一行」は、多くの読者に衝撃を与え、そのどんでん返しの妙は『十角館の殺人』の最大の見どころの一つです。

また、緻密に練られたトリックや犯行の動機、そして叙述トリックは、ミステリー小説の醍醐味を存分に味わえる要素となっています。

この作品は、綾辻行人が手掛ける「館シリーズ」の中でも特に評価が高く、ミステリー愛好家だけでなく、普段小説を読まない人々にもおすすめできる内容です。

読んでみると、文章のテンポの良さや展開の面白さに引き込まれることでしょう。

『十角館の殺人』は、ミステリー好きを自認するならば必読の作品であり、名乗らなくても読む価値があります。

『十角館の殺人』の登場人物一覧

『十角館の殺人』の登場人物は、それぞれが独特の特徴と役割を持ち、物語に深みを与えています。

以下は、主要な登場人物の一覧です。

推理小説研究会

まずは推理小説研究会のメンバーを紹介します。

こちらが作品の中での主要な登場人物になります。

青屋敷の関係者

次に全焼する事故があった青屋敷の関係者一覧を紹介します。

本土にいる人物

最後に本土にいる人物一覧を紹介します。

まとめ

小説『十角館の殺人』のネタバレを紹介してきたこの記事では、物語のラスト結末や犯行の動機、叙述トリックについて詳しく解説しました。

この作品は、孤島にある十角形の館が舞台で、そこに集まった大学のミステリー研究会のメンバーたちが次々と不可解な死を遂げます。

彼らの死の背後にある動機や、物語の最後に明かされる叙述トリックは、読者を驚かせること間違いなしです。

『十角館の殺人』のネタバレあらすじを最後の結末まで追いながら、この作品の持つ独特な魅力を再発見してみてください。

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