ミステリー界の巨匠と呼ばれる、綾辻行人（あやつじゆきと）の大ヒットシリーズである”館シリーズ”の第一作目として、1987年に出版された『十角館の殺人』は、すでにミリオンを達成しており、日本でもトップクラスに人気のミステリー作品です。
「東西ミステリーベスト100」や「史上最高のミステリー&スリラー本」などにも選出され、映像化が期待されている作品でもありますが、小説ならではのトリックが盛り込まれているため、映像化不可能と言われ続けていました。
しかし、ついにファン待望の映像化が、2024年3月に公開されるのです。
『十角館の殺人』の映像化を楽しみにされているファンの方はもちろん、ドラマだけをみたいという方に向けて、登場人物を相関図付きで解説していきます。
相関図だけでなく、キャスト一覧やあらすじ、最新予告映像も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください！
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目次
『十角館の殺人』の相関図
まず始めに、『十角館の殺人』の相関図を紹介します。
こちらをベースに登場人物の紹介をしていきます。
『十角館の殺人』の登場人物一覧
十角館の殺人では、大きく分けて推理小説研究会・青屋敷・本土の3つに関係している人物が登場していきます。
相関図に基づいて、登場人物について詳しく解説します。
推理小説研究会
ここでは、推理小説研究会のメンバーを紹介します。
ポウ
ポウは穏やかな性格で、口髭を生やしている大柄な男性です。
医学部4回生で基本的には無口な性格ながら、まれに毒舌な一面もあります。
ポウというあだ名の由来は、エドガー・アラン・ポーという小説家です。
カー
カーは法学部の3回生で、ひねくれた性格をしている中肉中背で猫背の男性です。
三白眼（さんぱくがん）と青髭の目立つ顎が特徴的で、ひねくれた性格をしているため、他のメンバーの意見に噛み付くことも多くみられます。
カーという名前の由来はジョン・ディクソン・カーという小説家です。
エラリイ
エラリイは法学部の3回生で、金縁の伊達メガネをかけている色白で背の高い男性です。
会誌「死人島」の編集長をしており、マジックを趣味としています。
エラリイというあだ名の由来はエラリー・クイーンという小説家です。
ヴァン
ヴァンは理学部の3回生です。
おじが不動産関係の事業をしていることから、角島を購入したため、推理小説研究会の合宿をサポートする意味合いで合宿にも参加しています。
ヴァンというあだ名の由来はヴァン・ダインという小説家です。
アガサ
アガサは薬学部の3回生で、毛先までパーマをかけたソバージュの髪型の長い髪が特徴的な女性です。
美人ながらはっきりとしたはっきりとした物言いをします。
アガサというあだ名の由来はアガサ・クリスティという小説家です。
オルツィ
オルツィは文学部の2回生で、頬にそばかすのあるショートヘアの女性です。
自分の意見をはっきりといえない大人しい性格で、日本画を描くのが趣味という特徴があります。
オルツィというあだ名の由来は、バロネス・オルツィという小説家です。
ルルウ
ルルウは、文学部の2回生で、銀縁の丸メガネをかけた小柄な男性です。
会誌「死人島」の次期編集長になることが決まっています。
ルルウというあだ名の由来はガストン・ルルーです。
推理小説研究会のメンバーの重要な相関関係
- ポウとオルツィは幼馴染
- カーはエラリイと言い合いすることが多く、敵対視している
- ヴァンがメンバーに叔父が角島を購入したことを伝えたところ、ルルウが合宿を提案した
このように、一般的な大学のサークルのように、幼馴染もいれば仲のよくない人たちもいるという、一見事件が起こりそうにもない相関関係となっています。
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青屋敷の関係者
ここでは、青屋敷に関係している人物について詳しく解説します。
中村 青司（なかむら せいじ）
中村青司は、建築家として十角館を設計した人物です。
半年前に発生した、中村青司の住む「青屋敷」が全勝した事件によって46歳という年齢で死亡しています。
中村 和枝（なかむら かずえ）
中村 和枝は青司の妻で、旧姓は花房です。
青屋敷全焼事件で死亡しています。
中村 千織（なかむら ちおり）
中村 千織は、青司と和枝の娘です。
青屋敷全焼事件では死亡していないものの、1年前に急死しています。
北村（きたむら）
北村は、青屋敷の使用人として住み込みで働いていた夫妻です。
青屋敷全焼事件で死亡しています。
吉川 誠一（よしかわ せいいち）
吉川 誠一は、青屋敷の月に1回ほど庭の手入れをしていた庭師です。
青屋敷全焼事件では、遺体が見つからないにも関わらず、行方不明となっているため容疑をかけられています。
本土にいる人物
ここでは、本土にいる登場人物について詳しく解説します。
島田 潔（しまだ きよし）
島田 潔は寺の三男で、中村 紅次郎とは友人です。
江南 孝明（かわみなみ たかあき）
江南孝明は推理小説研究会の元会員で、研究会時代のあだ名はドイルです。
江南（かわみなみ）という名字ですが、島田潔は”こなん”と呼んでいます。
守須 恭一（もりす きょういち）
守須 恭一は、江南孝明の友人です。
推理小説研究会のメンバーであることもあり、江南が受け取った中村千織の事故死について告発するという内容の怪文書をきっかけに、青屋敷の事件に興味を持ちます。
中村 紅次郎（なかむら こうじろう）
中村 紅次郎は、高校の社会の先生です。
中村青司の3歳下の弟で、仲の良い島田とは大学で出会いました。
吉川 政子（よしかわ まさこ）
吉川 政子は吉川誠一の妻で、誠一と結婚する前は青屋敷で働いていました。
現在は安心院にある誠一の実家に住んでいます。
島田 修（しまだ おさむ）
島田 修は、島田潔の兄で、大分県警の警部をしています。
兄弟同士の仲は良好とはいえません。
本土にいる人物の重要な相関関係
中村紅次郎は、青屋敷の設計者であり、青屋敷全焼事件で死亡した中村青司の実の弟ということもあり、青司とその妻の和枝が死亡したのちの青屋敷のおよび角島の管理を引き受け、ヴァンの伯父が営む不動産会社に角島を売却しています。
また、大分県警の警部であり怪文書の謎を探っている島田修とは友人関係です。
江南孝明は、元々は推理小説研究会のメンバーでしたがすでに脱退しています。
しかし、現在本土に残っている推理小説研究会の守須恭一とは友人関係で、紅次郎の友人である島田潔と一緒に怪文書の謎を探っています。
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『十角館の殺人』のキャスト一覧
ここでは『十角館の殺人』のキャスト一覧を紹介します。
まだ細かい部分は不明のため、詳細がわかり次第、更新していきます。
“映像化不可能”といわれた傑作ミステリー🕵️♀️
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江南をいつも気にかけているアパートの大家・松本邦子を濱田マリ、“十角館”で起きた事件の真相を追う刑事であり、島田 潔の実の兄・島田 修を池田鉄洋が。
悲惨な事件が起きた青屋敷の元・庭師で、現在は行方不明となっている吉川誠一を前川泰之。
中村青司の妻であり青屋敷で謎の死を遂げた中村和枝を河井青葉。
行方不明となっている吉川誠一の帰りを本土で待つ、妻・吉川政子を草刈民代。
そして、中村青司の実の弟であり、島田の友人である中村紅次郎を角田晃広。
そして、青屋敷と十角館を設計した天才建築家であり、青屋敷で死亡したとされる中村青司を仲村トオルが演じます。
新進気鋭の俳優から実力派の俳優まで、“映像化不可能”に挑むキャスト陣の出演が発表となりました。
引用：十角館の殺人 公式HP
『十角館の殺人』のあらすじと最新予告映像
『十角館の殺人』は、綾辻行人による長編推理小説で、1986年にK**大学の推理小説研究会のメンバー7人が、孤島・角島にある奇妙な十角形の建物「十角館」で合宿を行うところから物語が始まります。
合宿中にメンバーが次々と不可解な死を遂げ、生き残ったメンバーが事件の謎を解き明かしていきます。
物語は、角島に残された「十角館」と焼け落ちた「青屋敷跡」を訪れるミステリ研究会のメンバーと、本土で起きた怪文書の調査を行う江南孝明と島田潔の2つの軸で進行します。
島では、一人目の犠牲者が「第一の被害者」と書かれた札と共に発見され、それを皮切りに他のメンバーも次々と殺害されます。
残されたメンバーは、犯人探しとサバイバルに奔走しますが、最終的には意外な真相が明かされます。
この物語の特徴は、推理小説としての複雑な謎解きに加え、キャラクターたちが推理作家の名前をニックネームとしている点や、物語の背景にある深い人間ドラマが絡み合っていることです。
また、物語の終盤で明かされる衝撃的な結末は、読者に強い衝撃を与えます。
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まとめ
本記事では、『十角館の殺人』の登場人物やキャスト一覧を相関図付きで、またあらすじや最新予告映像と、重要な相関関係について詳しく解説しました。
原作となる小説は1987年に出版されたこともあり、後から作成された漫画版では、若干キャラクターの設定や特徴が異なることがありますが、登場人物同士の相関図に違いはありません。
相関図を見ただけでも、みんなが怪しく見えるほど作り込まれた設定ですので、本格的なミステリーが好きな方も、ミステリーに興味がある方、初めてミステリーを見るという方でも、楽しめる作品となっています。
小説と漫画はどちらも評価が高いため、どちらもオススメですが、やはりベストセラーを達成して数々の賞を受賞している小説版をオススメしている方が多い印象です。
また、『十角館の殺人』は、2024年3月22日(金)からHuluで独占配信が決定していますので、小説や漫画などの文字を読むのが苦手というでも楽しめる映像もチェックしてみてください。
実写化不可能と言われた『十角館の殺人』を、『相棒』や『シグナル』などのヒット作品を監督した内片輝（うちかたあきら）や、『半沢直樹』や『家政婦のミタゾノ』などのヒット作品を監督した八津弘幸（やつひろゆき）を中心に、日本トップクラスの制作陣が手がけることもあり、期待と注目が集まっている作品です。
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