フィール・ヤング2017年7月号から連載された映画『違国日記』が、新垣結衣さん主演で映画化されることが決定しました。
今回の記事では、『違国日記』の映画化に先駆けて、漫画版の全話ネタバレ感想を紹介します。
新垣結衣さん主演映画ということで、物語の内容が気になる方も多いのではないでしょうか。
原作は35歳の小説家・高代槙生と、その姪で15歳の田汲朝による女同士の同居奇譚であり、瀬田なつき監督の手で描かれます。
2019年には、「マンガ大賞2019」第4位、「このマンガがすごい!2019」オンナ編第4位など、さまざまなマンガ賞にも輝いた原作。
映画化によって、原作の世界観がどのように表現されるのか、期待が高まります。
『違国日記』のあらすじと見どころ
ここでは「違国日記」のあらすじと見どころについて紹介します。
私個人でまとめたものなので、大まかではありますがご覧ください。
『違国日記』のあらすじ
「家族を亡くし、一人になってしまった朝を放っておけない」と槙生が決め、朝との同居生活が始まります。
しかし、槙生は朝が極度の人見知りであることを忘れていたため、朝は引きこもるようになってしまいます。
初めは戸惑うものの、朝は素直で受け入れやすい性格なので、槙生との新しい生活を始めていくことに。
一方の槙生は、自分の人生を捨てたわけではないものの、自分の生活スタイルが朝と全く異なることに戸惑いを感じます。
朝と槙生の歳の差は大きく、共通点はあまりありません。
しかし、徐々にお互いを理解し合い、朝も槙生も成長していくことになります。
このストーリーは、一人で自分のスタイルを突き進む槙生と、素直に受け入れながら成長する朝の美しい交流を描いた心温まる物語です。
『違国日記』の見どころ
私が思う漫画「違国日記」の一番の魅力は、少しずつ素直になる2人の関係性です。
槙生と朝は、とても異なる性格を持っていましたが、それがゆえにお互いを補完し合っているように感じます。
そして、物語が進むにつれて、2人の絆はますます深まっていきます。
槙生は、中々自分の気持ちを表現することができず、時には不器用な言動をしてしまいますが、そんな彼が朝に対して抱く想いは本当に純粋で、見ているだけで温かい気持ちになります。
また、朝も慎重に感情を表現する彼女ですが、彼女が槙生に対して抱く深い愛情は、どんな言葉よりも伝わってきます。
そのような二人の関係性を描く作品は、日常生活の中で私たちにもたくさんあり、その理由が「違国日記」が人気を集めた一因だと思います。
映画『違国日記』の公開日
映画「違国日記」は2024年公開が決定していますが、2023年8月28日現在では、公開日までは発表されていません。
映画「違国日記」は2024年06月07日(金)公開が決定してます。
新垣結衣さん主演ということで、私個人的にはかなり期待している作品です。
果たしてどのように原作のキャラクターを演じるのか。
また他の登場人物のキャストはどうなるのか。
今から楽しみで仕方ないです!
映画の内容のネタバレ記事については、上映後に追記していきます。
是非期待してお待ちください!
原作漫画「違国日記」のネタバレ感想
ここからは漫画「違国日記」のネタバレ感想を紹介します。
映画を見る前に、どのような物語なのかを是非チェックしておいてください。
では早速ご覧ください!
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1巻~3巻までのネタバレ感想
35歳の小説家、高代槙生は、姉夫婦の葬式で親族たちに見放された15歳の朝の背中を目にし、誰か手を差し伸べてあげたいと考えました。
そこで勢いで彼女を引き取り、2人での生活が始まりました。
しかし、槙生は恥ずかしがり屋な性格で、最初は朝とうまくコミュニケーションをとれずにいました。
ある日、朝が親友のえみりと喧嘩したまま帰ってきますが、槙生は彼女にさりげなくアドバイスを与えます。
そうやって少しずつ2人の距離が縮まっていきました。
そんな中、えみりを家に招いての集まりが開かれることになりましたが、槙生はどうしても人見知りをしてしまい、壁を作ってしまったのでした。
4巻~6巻までのネタバレ感想
ある日、朝は偶然槙生のエッセイを手に取りました。
そこには「――わけあって犬のようなものと同居することになった」という一節が書かれていました。
槙生の優しい言葉が胸に響き、不思議な感覚に包まれました。
朝の母親は亡くなる前に「20歳になったら、あなたに日記を渡す」という約束をしていました。
その日記は、槙生が大切に保管してくれていました。
しかし、ある日朝はその存在に気がつきました。
自由にさせてくれない母との別れから1年が経ち、朝は自分探しの旅をしていました。
自分の才能や可能性を見つけるために、朝は歌詞を書き始めました。
そして、槙生に見せたところ、優しいアドバイスをしてくれました。
彼女の言葉に勇気づけられ、朝は自分自身に向き合うことができました。
槙生と同居する犬のようなもの、それは朝にとっても大切な存在になっていました。
7巻~9巻までのネタバレ感想
槙生の元彼・笠町と弁護士の塔野が、まさかの再会を果たし、偶然食事に行くことになります。
男同士である彼らは、男社会の厳しさや男らしさについて語り合い、新たな一歩を踏み出すことを決意しました。
一方、槙生の親友であり朝の親友でもあるえみりは、自分の秘密を誰にも言えずに悩んでいました。
彼女は、実は女性が好きで、相思相愛の関係にあることを朝に告白することで自分らしくありたいと考えていたのでした。
朝は、槙生との共同生活が始まってから1年が経ったある日、槙生がスランプに陥っていることに気づきます。
槙生は自分に才能がないと苦悩しますが、書くことをやめませんでした。
そんな彼女に、朝は何故書くことをやめないのかを尋ねたのでした。
10巻のネタバレ感想
高校2年生の秋を迎えた朝は、自分自身の未来について深刻な悩みを抱えていました。
全く自分に才能がないように思ってしまい、友人たちと比べて自分は何も持っていないと感じていました。
しかし、軽音楽部の演奏を披露していた最中に、槙生の過去の事情について知ることになりました。
朝は、様々な人の話を聞く中で、自分にとって何が最も大切なことかを見つけ出さなければならないと感じました。
朝が悩んでいた時、彼女を支えてくれた友人や先生の優しさは、胸を打ちました。
朝が心の中で感じていることを理解し、励ましてくれた彼らの存在は、朝にとって心強い支えとなっていました。
成長する過程で悩みに直面することがありますが、朝の精神力を助ける強い言葉と共に、胸に残る感動的な経験や場面があるので、見どころのある漫画だと思います。
「違国日記」登場人物
ここではこの漫画に登場する人物について簡単に紹介します。
以下のネタバレ感想にも登場しますので、関係性を一読しておいてください。
高代槙生(こうだいまきお)
内向的な少女小説家。人見知りが激しく、近づきがたい雰囲気をまとっている。しかし、文章には独自の世界観が表現されており、多くのファンに愛されている。
田汲朝(たくみあさ)
槙生の姪である中学3年生。冬に両親を亡くした悲しみを背負っているが、祖姉である槙生のもとで落ち着いた生活を送っている。
田汲実里(みのり)
亡くなった朝の母であり、槇生の姉。幼少期は積極的で明るい性格だったが、闘病生活で心身ともに疲れ果てていた。
塔野和成(とうのかずなり)
朝の後見人である弁護士。槇生の小説家としての活動を支援する一方で、朝の身の回りの世話をしている。
楢えみり(ならえみり)
朝の中学校での親友で、同級生。穏やかで優しい性格であり、朝の心の支えとなっている。
笠町信吾(かさまちしんご)
高代槇生の元彼であり、企業の服飾部宣伝室で働いている。ときおり槇生との再会を果たすが、微妙な空気が流れることが多い。
田汲 はじめ (たくみ はじめ)
朝の父親であり、高代実里とは内縁の関係であった。朝と三人で温かい家庭を築いていたが、突然の死により朝の人生を変えてしまった。
醍醐 奈々 (だいご なな)
高代槇生の学生時代からの友人であり、35歳の女性。ファンキーな外見と言動が特徴的であり、槇生をいつも明るい気持ちにさせてくれる存在。
コトコ、モツ
高代槇生の学生時代からの数少ない女友達。人見知りの槇生でも、彼女たちとは気を遣わずに付き合える。
まとめ
「違国日記」のネタバレ感想について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
本作品は、2人の主人公が自分自身と向き合い、少しずつ成長していく姿が描かれています。
物語を通して、自分自身に自信が持てない若者たちにとって、勇気や希望を与えてくれる作品となっています。
映像化にあたって、原作ファンの方々が期待する部分がしっかりと再現されていることはもちろん、新たな要素や演出も盛り込まれていると期待しています。
これから公開される映画「違国日記」が、原作ファンの方々はもちろん、映画好きの方々にも楽しんでいただける作品に仕上がっていることを期待しています。
映画を通して、様々なメッセージを受け取り、心に残る思い出を作ることができることでしょう。