劇場版が公開されてから、より一層注目度の高まったゴールデンカムイを気になっている方は多いのではないでしょうか。
ゴールデンカムイの作者である野口サトル先生は、「単行本を集めて何度でも読み返したくなる作品」と自信を見せていることから、原作漫画全話を無料で公開するという大胆な行動を見せたことでも有名ですよね。
確かに、ゴールデンカムイの原作をすべて読んでみると、伏線がしっかりとしているため、何度も読み返したくなる構成がされています。
そこで本記事では、ゴールデンカムイのラスト結末までのネタバレ解説と、映画との関連性や評価について詳しく解説します。
埋もれた財宝、露わになる野望。
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ゴールデンカムイをラスト結末までネタバレ解説
ゴールデンカムイの内容を大きく分けると、以下のように分けることができます。
- 旅の始まり編
- 網走監獄編
- 樺太編
- 五稜郭編
- 暴走列車編
それぞれの章について、以下で詳しく解説します。
旅の始まり編
旅の始まり編は、原作漫画1巻〜5巻の内容です。
Point① 金塊の存在を知った理由
1907年、日露戦争の帰還兵であり、”不死身の杉本”と呼ばれていた杉本佐一は、戦死した戦友・剣持寅二の妻である、梅子の眼病の治療費を稼ぐために、北海道の川で砂金取りをしていました。
砂金取りの途中で、偶然出会った後藤竹千代という酔っ払いから、アイヌが隠した金塊の存在を耳にしたのです。
アイヌが隠したと言われる金塊は、杉本が砂金を採っていた5年まである1902年、アイヌ人が貯めた金塊を、”ある男”がアイヌ人を皆殺しにして略奪したのちに”どこか”に隠し、隠し場所を誰にも知らせないまま網走監獄に収監されました。
ウィルクは、網走監獄の外にいる仲間に金塊の所在を伝えるべく、囚人24人の身体に金塊の場所のヒントを記した刺青を彫ったのです。
しかし、刺青を彫られた囚人は、金塊を狙った屯田兵による移送中に脱獄し、金塊につながるヒントは北海道を中心に各所に散らばってしまいました。
この金塊の話を酔っ払いの戯言として信じ切れていなかった杉本でしたが、ヒグマに殺害された後藤竹千代には刺青が彫られていたことをきっかけに、金塊の話を完全に信じたのです。
Point② アシㇼパとの出会い
ヒグマに襲われた杉本のもとに偶然現れたアシㇼパと出会い、”金塊を見つけること”という同じ目的があることを知り、行動を共にします。
Point③ 金塊争奪戦の敵の存在を知る
金塊を探しているのは杉本たちだけではなく、鶴見中尉率いる「第七師団」と土方歳三率いる「土方一派」であることが分かります。
24枚の刺青を手に入れることが、近海にたどり着く唯一の方法と推測されていたため、それぞれの一派による金塊争奪戦(=刺青争奪戦)が始まるのです。
Point④ のっぺらぼうの正体
アシㇼパの父親を殺し、金塊をアイヌ人から略奪したのは、”のっぺらぼう”という囚人だと思われていましたが、ウイルクの旧友であるキロランケから、”のっぺらぼう”はウイルクであることを知らされます。
網走監獄編
網走監獄編は、原作漫画6巻〜14巻の内容です。
Point① 網走監獄に向かう目的
キロランケから”のっぺらぼう”はウイルクだと知らされた杉本たちは、その真偽を確かめるために、のっぺらぼうが収監されている網走監獄にて直接確認する選択を選びます。
Point② 杉本一派と土方一派が結託する
網走監獄へ向かう道中、第七師団が刺青人皮を偽装して、杉本一派と土方一派を混乱させるため、剥製職人・江渡貝弥作に6枚の偽物の刺青人皮を作成させます。
この事実に杉本一派と土方一派が気付くと、偽物が混ざっていると金塊争奪戦どころではないことから、”のっぺらぼう”に金塊の在処を聞くことがもっとも確実で早いということで、杉本一派と土方一派が結託します。
Point③ のっぺらぼうが射殺される
網走監獄に侵入し、のっぺらぼうを接触した杉本は、のっぺらぼうの正体がアシㇼパの父親であるウイルクであると確信したものの、その場で凄腕のスナイパー・尾形百之助に狙撃され、死亡してしまいます。
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樺太編
樺太編は、原作漫画15巻〜21巻の内容です。
Point① 杉本とアシㇼパは別々に行動することに
網走監獄で射撃された杉本は、そのまま第七師団に捉えられ、手術によって一命を取り留めるものの、アシㇼパとは強制的に別行動となります。
アシㇼパは網走監獄でウイルクが射殺されたことを知り、傷心しながらも白石、尾形、キロランケとともに樺太に向かいます。
(アシㇼパは尾形がウイルクを射殺したことを知らない)
Point②:ウイルクの旧友ソフィアと出会う
ウイルクが死亡したことで、近海にたどり着く重大なヒントを持っている可能性があるのは、アシㇼパしか残されていないことから、ウイルクの旧友であり、パルチザンのリーダーであるソフィアとアシㇼパを会わせて、アシㇼパがウイルクとの記憶を思い出すきっかけを作ります。
ソフィアは亜港監獄に収監されていたため、亜港監獄を爆破してアシㇼパと対面することに成功し、アシㇼパはウイルクから教えてもらった金塊に繋がる重大な”カギ”を思い出すのです。
アシㇼパの異変に気づいた尾形は、アシㇼパに暗号の鍵を聞き出そうとしますが、アシㇼパはそれを拒絶し尾形に毒矢を向けると、それを誤射してしまいます。
毒矢を打つつもりのなかったアシㇼパは動揺しますが、ここに杉本が追いつき、アシㇼパに人は殺させないという気持ちから尾形をすくいます。
五稜郭編
五稜郭編は、原作漫画22巻〜27巻の内容です。
Point① 金塊の在処がついに判明する
アシㇼパが思い出した金塊の謎を解く鍵となるのは、ウイルクのアイヌ名「ホロヶウオㇱコニ」ですが、第七師団に捉えられたアシㇼパは鶴見中尉に教えてしまいます。
この鍵を知った鶴見中尉は、金塊が五稜郭に隠されていると確信したのです。
Point② 五稜郭での決戦
第七師団が、五稜郭に金塊が隠されていることを突き止めたときには、杉本一派も五稜郭に金塊があることを突き止めており、先に五稜郭に到着したのは杉本一派でした。
杉本一派は、第七師団が五稜郭に来ることを予想していたため、ソフィア率いるパルチザンとともに、五稜郭に籠城して第七師団を迎え撃つのです。
五稜郭には、金塊の半分と金塊で購入した北海道の土地の権利書が隠されており、金塊を持ち運ぶことは困難だと判断した杉本らは、権利書だけをアシㇼパに持たせて五稜郭からの脱出を試みます。
暴走列車編
暴走列車編は、原作漫画28巻〜31巻の内容です。
Point① 乗車した列車には敵だらけ
五稜郭からの脱出に成功した杉本らは、函館行きの列車に乗車しますが、その列車は第七師団を運ぶための列車でした。
激しい戦いのなか、牛山や土方、尾形など、ストーリの中心となった人物が多く死亡し、最終的に杉本と鶴見中尉がともに列車ごと函館湾に転落するのでした。
Point② 権利書は正しい使われ方をする
列車転落から6ヶ月後、目の手術を終えた梅子のもとに姿を現します。
一方で権利書を死守したアシㇼパは、土地の権利を保障した榎本武揚に助言を受けたのち、権利書の土地を守るため、国立公園や国定公園になったのです。
また、五稜郭に埋めた金塊については、白石がいつの間にか持ち出し、それを資金にどこかの国の王様になったと手紙が届きます。
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ゴールデンカムイで生存するキャラ一覧
ゴールデンカムイで最終的に生存するキャラ一覧は以下の通りです。
- 杉元佐一
- アシㇼパ
- 白石由竹
- 谷垣源次郎
- インカラマッ
- チカパシ
- 永倉新八
- 門倉利運
- キラウシ
- 奥山夏太郎
- 鶴見篤四郎(中尉)
- 月島基
- 鯉登音之進
- ヴァシリ
- フチ(ススポ)
- オソマ
杉本率いる独立勢力のキャラクターはほとんど死亡しませんが、対立勢力となる第七師団はメインの敵となることもあり、大半が死亡してしまいます。
ゴールデンカムイで死亡するキャラ一覧
ゴールデンカムイで死亡するキャラ一覧は以下の通りです。
- 尾形百之助
- キロランケ(ユルバルス)
- 土方歳三
- 家永カノ(親宣)
- 都丹庵士
- 宇佐美時重
- 菊田杢太郎
- 二階堂洋平
- 二階堂浩平
- 江渡貝弥作
- 花澤勇作
- ウィルク
- ソフィア・ゴールデンハンド
死亡したキャラクターの中でも印象深いのは、やはりアシㇼパの父親であり、”のっぺらぼう”として金塊争奪戦を引き起こすきっかけになったウィルクでしょう。
網走監獄編で、ついに杉本によって奪還される寸前で、尾形百之助によって射殺されてしまいます。
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映画「ゴールデンカムイ」と原作漫画の違いは?
ここでは、映画「ゴールデンカムイ」のあらすじや描かれている内容、主な違いについて詳しく解説します。
映画「ゴールデンカムイ」のあらすじ
映画「ゴールデンカムイ」のあらすじは以下の通りです。
日露戦争で不死身の杉元と称された佐一は、戦後の北海道で一攫千金を狙い砂金採りをしていた。
ある日、彼はアイヌの金塊と隠し場所の手がかりを掴み、その在りかを刺青に記した囚人の存在を知る。
そんな中、佐一は父の仇討ちのために金塊を探す少女と出会い……(参照:映画ナタリー)
映画「ゴールデンカムイ」は原作漫画のどこまで描かれている?
映画「ゴールデンカムイ」は、原作漫画の3巻20話「喰い違い」までが描かれています。
内容としては、杉本がアシㇼパと出会うところから始まり、第七師団の兵舎に捉えられた杉本が脱出するところまでです。
映画と原作漫画との主な違い
映画「ゴールデンカムイ」は原作に忠実に描かれていますが、映画の尺や構成の都合からまったく同じ内容ではありません。
具体的には、以下の部分が原作とは異なります。
- アシㇼパの幼少期が描かれていない
- 笠原と白石が同時に登場する
原作と大きく異なる部分は上記の内容程度になるため、ストーリー的にはまったく問題ないといえるでしょう。
映画「ゴールデンカムイ」の原作ファンによる口コミ評判
映画「ゴールデンカムイ」を実際に視聴した原作ファンからは、以下のような口コミ評判が寄せられています。
『セクシー田中さん』の実写ドラマが「原作改変」「原作クラッシャー」だと物議を醸している今だからこそ、絶賛上映中の『ゴールデンカムイ』の実写映画を観てもらいたい!!
尺の関係で多少の改変はあるけれど、ここまで原作に寄り添って世界観を120%再現している実写作品は稀有(引用:X(旧Twitter))
自分が知る限り最高峰の実写化映画。
言いきれます。
とにかく登場人物が原作からまんま抜け出したかのようなビジュアルで、それでいて話の構成やアクションも抜かりないという奇跡の産物。
ミリ知らなくても楽しめますが、あまりに再現度が高いのでアニメ1期くらい見てからのが高まれます。(引用:X(旧Twitter))
再現度がすごすぎる。
特殊メイクや俳優さんの演技が漫画から飛び出てきたのかってくらい
違和感なくてすごかった。
クスッと笑えるシーンもあって飽きずに見れた。(引用:Filmarks)
完璧な実写化でした!!!
俳優さん顔が似てる方をチョイスしているのはもちろん冒頭の戦争シーンは生々しくて音や小道具までしっかりしていて引き込まれました
監督が原作ファンということもあり、やはり原作へのリスペクトがある方の作品はすごいのだと感じました(引用:Filmarks)
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映画「ゴールデンカムイ」の評価は?
映画「ゴールデンカムイ」の評価は素晴らしいの一言です。
映画化が決定したときや、上映前はゴールデンカムイを再現できるのか不安に思っていた原作ファンも多くいる様子で、SNSを中心にネガティブな意見が多く寄せられていました。
しかし、実際に映画の上映が開始されると、原作ファンの悪い予想を裏切り、原作を忠実に再現していると大好評なのです。
実際に映画「ゴールデンカムイ」の口コミ評判でも、ネガティブな意見はほとんどありませんし、映画の口コミを掲載しているFilmarks映画では、映画「ゴールデンカムイ」の口コミが10,795件投稿されていますが、評価は4.1/5と高評価を得ています。(2024年1月29日現在)
さらに、評価の内訳は「4.1-5.0」が41%、「3.1-4.0」が54%、「2.1-3.0」が4%、「1.0-2.0」が0%と、評価2以下が1人もいないという高評価なのです。
このような情報をもとにすると、映画「ゴールデンカムイ」は漫画原作の実写映画の中でもトップクラスに評価の高い作品だといえるでしょう。
まとめ
本記事では、ゴールデンカムイのラスト結末までネタバレ解説と、映画との関連性や評価について詳しく解説しました。
ゴールデンカムイはシリアスシーンと笑えるシーンの使い分けが非常にうまく、ストーリー以外にもキャラクターの濃さなどで楽しむ要素が多くあります。
また、実写化の中でも評判がいいので、原作ファンの方はもちろん、ゴールデンカムイを読んだことのない方も、ぜひ劇場版もチェックしてみてください。
劇場版、漫画版ともに、ラストの結末まで見どころたっぷりですよ!
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